映画「アンジェラ」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「アンジェラ」

原題:Angel-A
身長180cmの娼婦の姿で、天使が舞い降りる。閉ざされた心の中を、頑なな愚かな男の、心の内面を解放し、その男を救うためにやってきた・・・。
angel_a リー・ラスムッセン

社会の底辺で蠢く借金まみれのダメ男のアンドレ(ジャメル・ドゥブース)と、スーパーモデルの肢体を持つ謎の美女にして天上界から落ちこぼれそうな天使のアンジェラ(リー・ラスムッセン)、二人だけの世界に浸る、二人の静かな愛の結実、・・アンジェラがアンドレを生まれ変わらせ自信を持たせるという使命を果たすも、別れが辛くて・・彼に、5年後にはあなたは30歳の女性弁護士と結婚していて事業にも成功すると未来を告げる、それでも彼は彼女にすがりつき諦めきれなかった。ホントは美しい内面を持っていた彼に彼女も愛しい気持ちが募っていたんだね。
・・天使に羽が生えて飛び立つところとか、クライマックス、エンディング、少しはカラーに変わるトコもあるのかなって思ってたけど最後までモノクロだったね、・・でも、パリのセーヌ川などの綺麗な背景やクラブの派手さなんかに目を奪われ気をとられることもなく、テーマに思いを巡らせたり内面のこと考えさせられたりと余計に映画そのものに集中できる・・ちょっとした暴力シーンやマイクロミニのワンピースで大股開きするシーンもあるけど基本的には人間に対する優しさが滲み出てるような、いい映画だと思うよ。(レイトショー)  アンジェラ