映画『エターナル・サンシャイン』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『エターナル・サンシャイン』

原題:Eternal Sunshine of the Spotless Mind
確かに、ある特定の記憶を消してしまいたいことはある。・・だけど、例え失恋といえども恋の記憶は決して消してしまいたいなどと思ったことはない。
エターナル・サンシャイン eternal_sunshine_of_the_spotless_mind_ver4

電車での出会いは、ジョエル・バリッシュ(ジム・キャリー)とクレメンタイン・クルシェンスキー(ケイト・ウィンスレット)の二人にとって、ケンカ別れの後の2度目の出会いだった。・・例え何度別れようと何度記憶を消そうとも、赤い糸で結ばれた二人は時を変え形を変えて出会い巡りあうものなのだろうか・・。
この映画、同じ相手との新たな出会いと、本当の海辺での最初の出会いの間に起きたロマンチックで切なく辛い、もどかしいけどハッピーエンドな恋の物語。・・もう一組、記憶除去専門のラクーナ医院受付嬢メアリー(キルスティン・ダンスト)も、ハワード・ミュージワック博士(トム・ウィルキンソン)との不倫の記憶を消したのに、また好きになってしまうよね、だけどその記憶を消したことに気付いてラクーナ医院を辞め、罪の意識から個人情報を持ち出し顧客に記憶消去の証拠テープを送る。2度目の出会いの後のジョエルとクレメンタインが、その事実を知ることとなり危機を迎えてしまうけど二人の仲が壊れることはなかった。素敵だよね。元はといえばクレメンタインの、軽率な記憶消去の行動・・理由が分からず、これが不思議の一つ、もう一つの不思議は"ナオミ"、ジョエルの恋人らしいのだが全く登場してこない。彼女は彼の想像上の人物なのか・・。
・・汚れなき心の永遠の輝き、・・なかなかの素晴らしい映画だ。(4/29wowow)  エターナル・サンシャイン