さて。

 

先日、亡き親父の「愛車遍歴」を書きましたので、今度は自分の「愛車遍歴」などを備忘録代わりに記したいと思いまして。

 

1989年~1993年(2010年廃車)

スズキ・アルトワークスRS-R(CC72V)。

 

初の愛車。いろいろエピソードがあってねぇ・・・。当時同期の職員が次々にクルマを「親に買ってもらっていた」時期、自分も親父に「おねだり」してクルマを買ってもらおうとしたら、めちゃくちゃ怒られて説教されて。曰く「お前も仕事しているんだったら、クルマくらい自分の金で買え!」と。

 

まぁそれから3年間貯金したけど、安月給ゆえにそれでも70万円しか貯金できなくて。親父に頭下げて「70万円までは貯めた。あとの30万円は支援してくれ」と。なんとか予算100万円は確保してやっとクルマを買うことに。

 

買うにあたっての候補車はスズキ・アルトワークス(2代目)の一本やり。ホントはこれが欲しかったし買うつもりだった。しかしスズキのディーラーが近所にはなく、また予算が全く足りず、たまたま近所の中古車屋にあった中古のCC72Vで我慢することに。

 

2年落ちの中古でしたが、現物のCC72Vを目の前にして「中古か・・・」とやや落胆しつつも、エンジン掛けてもらったら威勢のいいエンジン音とマフラー音に一目ぼれ。かくしてボクの「最初の愛車」となりました。

 

当時、よく「カーマガジン」や「カーグラフィック」「TIPO」等の本をよく読んでいて、外国車、とりわけイタリア車が好きになってて。またフジテレビのF-1中継もよく観てて、アルトワークスにはそこはかとなくアバルトの空気感を感じていて、カッティングシートを駆使して、アバルトのエンブレムやらフェラーリF-1のスポンサーロゴを貼り付けて遊んでいました(笑) アバルトへのシンパシーは実はその頃から。

 

エンジンなどはいじらずほぼノーマルでしたが、アルミホイールとタイヤは少し凝りました。アルミホイールは銘柄は忘れました(「トマト」って言ってた気がする)、タイヤは一時BSの「ポテンザRE-71」を履かせていた時期もありました。

 

 

ド派手な内装も大のお気に入り。

 

よく走るクルマでした。ひとたびターボが効き始めると背中が押し付けられるような加速をしたものです。ボンネットのターボバルジがチャームポイント。ヘッドランプも当時珍しいイエローバルブでした。

ただ、動力性能は一級品でしたがアメニティ方向はからっきしのクルマでして、エアコンもラジオもパワーウインドーもないスパルタン過ぎるクルマでもありました(カーステレオだけは前オーナーが付けてくれてはいたので、カセットテープは聴けました)。

面白いのは、こんなにスポーティなクルマなのにナンバー登録上は「軽貨物車」扱い。リアシートをたたむと巨大な貨物スペースが現れるので、最初の転勤の時の引っ越し時には大変重宝いたしました。大した荷物がなかったので、コレ一台で引っ越しが出来ました。なかなか壊れにくいクルマで、大きなトラブルとしては、突然3気筒エンジンのうち2気筒が死んで、単気筒になったこととかかな(笑)

 

1992年頃になると、親父の方から「そろそろ普通車に買い替えたら?」と提案があり、「次のクルマ」に買い替えて、CC72Vはボクの愛車としてはお役御免となりました。

ただその後は親父や母の愛車となり、フルタイム4WDを活かして、春は山菜採り、秋はキノコ採りにと「山行き」専用車となりました。

2010年にはターボのタービンやウォーターポンプがダメになり、また後部座席フロアが錆びて大穴があくなど限界になり、その年に廃車となりました。1987年の初登録から23年間活躍してくれました。

 

 

「次のクルマ」についてはまた次に。

 

 

では、股に手。