「あんた、いびきがすごいよ? あと呼吸、止まってるよ?」
3年前、何気なく母から言われた一言。そうなんす。自分でもうすうすは分かってたんですよね。いびきがうるさい。夜中にすぐトイレに起きる。朝異常に眠い。昼間にも眠気が襲ってくる。一日中眠い。
「睡眠時無呼吸症候群 かな?」
たぶんそうだろうと。ただ、診察や治療にはなかなか移せなかったんですよね・・・
そうこうしているうちに、昼間の眠気は最高潮。寝ぼけて運転してクルマをぶつけて事故をおこしたり。そうそう、信号待ちの時にそのまま寝込んでしまう事もありました。
話は変わりますが。同じく3年前の話。
寝不足と同時に悩まされていたことが。
「便 失 禁」
汚い話で恐縮ですが、朝起きると自然に便が漏れている。酷いときになると、昼間仮眠をとったときも便が漏れる。「大」だけでなく、朝はほぼ毎日「小」も漏れている。
これはヤバイな、なんか消化器系の病気かも知れん、と近所の内科を受診。
すると医師は問診を一通り聞いたあと意外な一言。
「睡眠時無呼吸症の検査をしましょう」
へ? (;´・ω・)
検査の結果「重篤な睡眠時無呼吸症候群です。30秒に一回は呼吸が止まってます」とのこと。
便が漏れる原因は、つまり「窒息」による失禁。すぐに睡眠時無呼吸症の専門医院を紹介してもらい受診。すぐに「CPAP」という器械を装着することとなりました。CPAPとは、常に鼻から空気を送り窒息を防ぐ器械。
これ↓
おかげで今は快適な睡眠です。便失禁も起きていません。昼間の眠気も改善しました。CPAPを付けた最初は鼻呼吸にも慣れず、また器械のノーズマスクから吹き込んでくる空気に違和感しかなかったですが、2年も経つとすっかり慣れて、CPAPなしでは眠られなくなりました。また、夜必ず4回は起きていたトイレも、今では一回も行かずに安眠できています。
ちなみに。
睡眠時無呼吸症の専門の医師の話ですと、ボクの場合、睡眠時無呼吸症の原因は大きく3つ。
①「肥満」。肥満により普段から気道を圧迫しているのが原因。舌や気道自体も太っているので当然気道を塞いで無呼吸にもなる、とのこと。
②「鼻呼吸をしていない」。「くせ」なのかもしれないけど、寝ているときに自然と口呼吸になっているのでいびきが大きくちゃんと息を吸えていない。
③「先天性」。生まれたときからなのかは分かりませんが、他の人と比較して「あご」が小さく後ろに後退しているので、口の中の容積が小さく、舌がうまく口の中に収まっていない、と。収まらずはみ出た舌が気道を塞いでいて呼吸がしずらくなっている、とのことでした。
で、
とはいえCPAPは結局対処療法でしかなく、器械なしで睡眠時無呼吸症を「治療」するには「ダイエットするしかないですね」とのこと(笑) 先生に「いつCPAPを外せますか?」と聞いたら「CPAPは眼鏡と同じです」と。つまり当面は外せない、ということ。あぁそういうことね・・・
いびき、睡眠不足、異常な眠気、夜間頻尿、便失禁。一見無関係なこれら事例がすべて「睡眠時無呼吸症候群」につながっていくのがなんか面白かったです。
しかし
つまりは「ダイエットしないと有効な治療にはならない」というオチでした(笑)
では、股。