はぃどーもこんばんわぁぁ。



 

 さて。



 

 久しぶりの手持ちCDレポ。だいぶ前に一挙にリリースされたルースターズ&大江慎也のCDです。しかし・・・今回は紹介するのに躊躇しました。なんせこれ、正直に言えばルースターズメンバー非公認のブートレッグ。当時のKプロデューサーが勝手に編集し販売した、といういわくつき(?)のCD群らしいです(当然印税収入はいっさいメンバーには入らず)。とはいえ、割と貴重な音源であることは確かなので興味深いシリーズではあります。


 

 Vol.1。ルースターズ初期の音源です。アルバム用にレコーディングされたもののボツテイクとなったモノかと思われます。「1980年 RMS」というレコーディングデータが記されてます。ローリング・ストーンズ等、カバー曲が多いのが特徴です。


 

 Vol.2。同じくルースターズ版。こちらは同年の新宿ロフトでのライブ音源、ということみたいです。なにやら観客が非常に少なくまばらな拍手。あまつさえ、観客の雑談すら聞こえる始末・・・。大江慎也の「・・・面白い?」と観客に問いかけるMCがちと寂しいです( ̄_ ̄ i)


 

 Vol.3。こちらは大江慎也with1984名義でのライブ音源。1983年~88年にかけてのライブがランダムに収録されてますが・・・。このシリーズ一番の駄作。前半は1984のライブ。大江は何やらボソボソとポエトリーリーディングをしているようですが、まったく聞き取りません。曲も抑揚なく同じことの繰り返し。音源もゆがみきっています。中盤は大江の弾き語り。これもまた観客はまばらっポイです。後半はなんと「スタンド・バイ・ミー」のバージョン違いを3曲も収録。大江の歌唱も最悪です・・・。こんなのをリリースする気がしれませんヾ(。`Д´。)ノ


 

 Vol.4。再びルースターズ名義。いわゆる「ROOSTERZ」と名前を変えるか変えないかの時期のライブです。ただし、クレジットでは日本青年館や福岡市民会館でのライブ、とあります。

 

 音質自体は最悪ですが、当時のルースターズの殺伐かつ鬼気迫るような雰囲気がよく現れています。収録されている「In nurnberg」は、youtubeで出回っているモノ、そのものです(おそらく井上富雄在籍最後のライブ?)。

 

 問題なのは中盤から後半。ドアーズのカバー「LAウーマン」(←ルースターズにしては珍しい・・・)なども演奏されています。また、「Tonight」と「Venus」は、明らかにルースターズのライブビデオ「パラノイアックライブ」からの音源です。それならまだしも、なんか余計なオーバーダブ(本来入っていないコーラスがダビングされていたり・・・)がなされ、そうとういじくりまわされています(ま、もってもアレ自体ボーカルはアフレコらしいですけどね)。とはいえ、一連のシリーズでは一番貴重とか思われます。


 

 Vol.5。Vol.3と同じく大江with1984名義。なんか聴き覚えがあるなぁ、と思ったら、おそらく大江のライブアルバム「ALIVE」あたりから再録したものと思われます。正直あまり面白みがありません。大江の調子もいまいちだったのでしょう。MCの声も沈みがち。ルースターズ時代の曲も数曲収録されてますが、まったく魅力に欠ける演奏です。

 

http://www.youtube.com/watch?v=3bIIVStuKvo&feature=PlayList&p=AF0357DEBE48BE78&playnext_from=PL&index=92&playnext=2

↑そのころのライブ。曲は「カレイドスコープ」。



 ジャケット内の大江の写真もありますが、やはり体調不良の時期、表情はまったく冴えません・・・。

 

 当時は嬉々として5枚イッキに買いましたが、いずれも前出のとおりKプロデューサーが勝手にリリース(しかも音源までいぢくっている)されたもの、という事実を知り、買うべきではなかったのかな、とちと思っている代物です。いずれにせよ、当時ルースターズ関連はとにかく勝手に未発表音源、と称してメンバーの知らないところでCDを出されていたそうで。ま、貴重な音源であることは確かなのですが・・・。

 

 買わない方が得策だとは思います。ま、問題のCD、ということで紹介させていただきました。



 

 んでば、また。