今宵が全てで ないようにとそっと誓った
奏でるメロディー 波間に触れ 熱く 激しく 耳に残る
あまりに切なく 君の瞳それは
永遠にきらめく 真夏の想い 忘れることなく
Limited night just for one night 月の瞳は僕を包み
Limited night just for one night 夜空を越え君のもと
ひと夜だけの出来事で終わることなく
(────「Limited Night」 詞:柴田卓俊/曲・編:ゼロスペクター)
動画→ https://www.youtube.com/watch?v=sndCWe0AfuQ
はぃどーもこんばんわぁぁぁ。三月もいよいよ中旬ですね。インフルエンザはみなさん大丈夫ですか?
さて。
最近自分のブログのアクセス解析を見ると、やたら「ゼロスペクター」や「柴田卓俊」でヒットしているようで(笑)。
そこで。久々に手持ちのCDレポです。今回は1988年リリースのゼロスペクターの3rdアルバム「ゼロ・ジェネレーション」の紹介です。
ゼロスペクターは、ルースターズを脱退したドラムスの池畑潤二が地元・北九州で結成した五人編成のバンドで、’86年に「ドルドラム」というアルバムでメジャーデビューしました。ボーカル・柴田卓俊のナルシスティックな歌詞とシンセやキーボードが目立つ、よく言えば都会派のバンドでした。
ただ、やはり「あの」池畑潤二が組んだバンド、という先入観があったせいか、ゴリゴリのロック、パワフルなリズムを期待していのですが少々物足りないのもまた事実でした。
もっとも、池畑潤二にしてみれば、ルースターズ時代の「ゴリゴリなロック」には飽き飽きして確信犯的にこういう音楽を演ったのかもしれません。逆に言えば、「肉体派ドラマー」と呼ばれるのを嫌がったか(笑)。
ルースターズ脱退当時は、徹底的に「元ルースターズ」と言われるのを嫌った、ってな話は聞いた事ありますね。ボーカルを含めた他のメンバーのことは実はあまり知りません(←失礼)。
さて。2ndアルバム「ユーフォリア」(←コレは残念ながら持ってませんし聴いたことなかった)に続きリリースされたのがこの「ゼロ・ジェネレーション」でした。1stアルバムに比べると、ギターとドラムスを前面に出したかなりパワフルなアルバムになってます。もっとも柴田の書くナルシーな歌詞は相変わらずですが(苦笑)。
ギターがパワフルになっている、というのも道理で、ゲストギタリストとしてルースターズの下山淳が参加しているんですね。ディレイやエフェクターの使い方や奏法で一発で下山とわかります(笑)。アルバムの「B面」に相当する後半の楽曲はほとんど下山のギターソロですねぇ。下山のギターだけでも聴く価値の大きいアルバムです。
CD最後の曲がシングルカットもされた「Limited Night」。たぶんシングルとは別ミックスだったと思いますが、CDで聴くそれは、とにかくドラムスの音がデカいミックスになってます。なんせボーカルよりもハイハットの音の方がデカいという・・・(汗)。
ところが。
せっかくゼロスペクターらしさ、というかバンドのカラーや方向性が決まりかけたというのに、肝心の池畑潤二がバンドから脱退してしまい(山下久美子のバックバンドや、吉川晃司・布袋寅泰のユニット「コンプレックス」へ参加のため)、ゼロスペクターとしては最後のアルバムとなってしまいました。残ったメンバーは「カッティング・エッヂ」と改名し活動しますがほどなくして解散してしまいます。なお、カッティングエッヂ当時のギタリストとして、元東京スカパラダイスオーケストラの寺師徹(てらしとーる)も参加していたようです(知らなかったよ・・・)。
なかなかダンサブルでいいアルバムで、もう少しこの路線で活動して欲しかったのですが・・・残念です。すでに廃盤のCDなのでなかなか見つけるのは大変だとは思いますが、ぜひ中古屋で探してみて聴いてみてください(笑)。
でわ。股。(・∀・)
参考。「カッティング・エッジ」時代のシングル曲「Knock'in on Cosmic Door」