珠惑のホリディ サマービーチ 波の光に揺れるパラソル

シーサイドテラスに腰掛け あの娘とワインをかたむけてると

轟音が鳴り響き空からミサイルが落ちてきた 海辺で遊ぶ磯ガニは慌てふためいて走り出す

バカンスを楽しむ人々は散り散りに逃げ惑う

砂浜は爆発し 哀れみんなは一巻の終わり

 

爆撃機が400機 所狭しと飛び回り 

機関銃の音が響き対空砲火の玉が飛び交う

500㌔爆弾 ガス爆弾 雨あられと舞い落ちる リゾートホテルは粉々に壊れ火の粉は海に降り注ぐ

突然空は真っ黒こげ 悲劇と化したサマービーチ

ヤシの木茂る海辺の歴史は あっという間に木っ端微塵

 

C.M.C C.M.C Summer Day Summer Beach Summer Sun

突然空は丸こげ 悲劇のサマービーチ


 

  (────「C.M.C」 詞:大江慎也 曲:The Roosters)

 

  「last live 1988」より → 

 

 

 





 

  はぃどーもこんばんわぁぁ。別に毎日更新つもりはないのですが(笑)、最近更新頻度が落ちてますね、私。ここ2~3日、ちょいとここ数年ではもっともヘビーな精神状態に陥ってしまって・・・。


 

  さて。


 

  こういうハードな鬱状態のときによりによって聴いているのがマキシ・シングル「C.M.C」です。前作(レコーディングが間に合わなかったのか、コレも4曲入りのマキシ・シングル)「ニュールンベルグでささやいて」から、なんと8ヶ月後の'83年7月のリリースでした。この空白は一体・・・。そ、大江慎也はこの時期、精神性の疾患でダウンしていたらしいです。

 

 響き渡るサイレンのようなギターリフで始まるタイトルチューン、タイトルチューン「C.M.C」は元タイトル「サマー・サマー・サマー」からの改題で、「C.M.C」とは「クルージング・ミサイル・キャリアー」の略だとか。「巡航ミサイル爆撃機」という物騒なタイトルへの変更。

 

 前作で妙に攻撃的になった歌詞は、ここにきてさらに過激かつ破壊性を極めます。一方、次の曲「カレドニア」では、破壊し尽くした後の「虚無」とでもいいますか、ひたすら虚ろな歌詞が続きます。この両極端さ。

 

 残り2曲は、花田裕之の初ボーカル曲「Drive allnight」と、ライブ音源の「Case of insanity」。花田の初ボーカル、素直で初々しいですがまだ正直ヨレヨレですね、かなり(苦笑)。独特の吐き捨てるような、投げやりな歌い方になるのはまだまだずっと先の話。たぶん大多数の方が花田がリードボーカルをとるようになるとは夢にも思わなかったんぢゃないでしょうか?(ま、当時のこのボーカルではね・・・苦笑)。ライブ音源の「Case of Insanity」は実際のライブ音源を「加工」しているようです。キーボード音源やハウリング音を追加しているようです(何故?)。

 

  その他のエポックとして、「C.M.C」のサポートギタリストとして、のちのレギュラーメンバーとなる下山淳が初参加しています。「Drive Allnight」から参加しているようです。「C.M.C」のギターソロも下山淳っぽいけど、はっきりしません。花田のエッジの効いたギターとも違う、妖艶でうねるようなギターは、さらにルースターズの音楽を今までと異質なものにしているかのようです。もう一つ(あまり良くない意味で)特徴なのが、「Drive allnight」では、ドラムが打ち込みであること(つまり、池畑潤二が不参加)。そういえば、ジャケ写にはメンバーの顔はなく、大江の顔(しかもイラスト・・・)しかありません。これは一体・・・。

 

  前作から8ヶ月の空白──確かにこの間、大江を抜きにしたルースターズは「1984」という別名義でも活動することはしていたのですが──やはり最大の原因は大江の不調と音楽的な変調。求心力を欠き始めるリーダーに揺らぎ始めたバンドの結束。不安は現実に。



 

  '83年6月。池畑潤二、脱退。




 

  一体どうなるルースターズ・・・。


 

  ちとお風呂に逝ってきます。でわ。股。m(_ _ )m


 

  当ブログ、御訪問いただきありがとうございます。大好きなThe Roosters(z)とそのメンバーの音源について取り上げていきたいと思います。他の記事ともあわせてお読みいただければ幸いでございます。