Oh Baby I'm a Neon Boy あの娘の部屋のドアをたたく
Oh Oh Oh Neon Boy. I'm a Neon Boy
100万ボルトの電流があの娘の入口で バシバシショートしてその気にさせるのさ
ピカピカのおろしたて 今夜のとっておき ロマンチックに抱きしめ 素敵なプレゼント
動きはセクシー ストロボタイプ 腰のジョイント ツイスト&シャウト
うまく踊れないあの娘も 思わずブギウギ Shake your Hip
夜にスリルの羽つけて 夜を彩る Neon Boy
(───「Neon Boy」 詞:柴山俊之 曲:花田裕之)
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はぃどーもこんばんわぁぁ。ヽ( ´ー`)ノ いやはや、まだまだ寒いですねー。
さて。
久しぶりのルースターズのアルバムレポです。今回はこの2枚です。ともに1985年(昭和60年)にリリースされた12インチシングルとアルバムです。
1985年、名作「Φ(ファイ)」をリリースした直後のルースターズに激震が走ります。フロントマンの大江慎也(Vo.)と安藤広一(Key.)がバンドを脱退してしまいます。それまでもちょくちょくバンドを休んでいた大江ですが、やはりリードボーカルの脱退という事態は衝撃的でした。今で言えばサザンオールスターズから桑田圭祐が脱退するようなモノでしょうか? ルースターズ=大江慎也、でしたからね。
デビュー当時のオリジナルメンバーはいよいよもって花田裕之(Gt.)一人のみ。誰しもバンド解散を覚悟しましたが、花田裕之がメインボーカルをとることでバンドはなんとか存続することとなりました。
バンドの新体制第1弾が、3曲入り12インチシングルの「SOS」です。SOSというタイトルもバンドの状態を表している、といえば深読みし過ぎでしょうかね?
PV→
サウンドもアコースティックかつポップになった印象です。やはり大江不在の影響は大きく、新生ルースターズの評判は、当時あまり芳しいモノではなかったようです。ライブ等で1~2曲程歌うこともある花田ですが、やはり急造のボーカリスト。ヘナヘナな歌い方。ヨレヨレのリズム隊・・・。確かに「SOS」って感じでした。
で、新生ルースターズ初のフルアルバムが「NEON BOY」です。楽曲面での最大の変化は、後々まで続く、作詞:柴山俊之(元サンハウスのボーカル、通称「菊」)、作曲:花田裕之という体制がスタートしたことでしょうか? 精神を病んでいた大江の書く白日夢のような歌詞から、色っポイというか卑猥で、ややオーバーな柴山の書く歌詞はその後の花田ルースターズの基本スタイルとなりました(このコンビは現在の「ロックンロールジプシーズ」でも続いていますね)。
またこのアルバムから下山淳(Gt.)も花田を補佐するようにボーカルをとるようになります。ただし、花田以上にヘナチョコな歌い方(苦笑)で、補佐どころか花田の足を引っ張っているような・・・。あと、このアルバムからやっと柞山一彦(Bs.)の名前と顔写真が世に出ることとなります。ジャケット写真も悪ふざけが過ぎるよな、と(笑)
残念ながらサウンドの方は、このアルバムでもいまいち方向性が定まっていない感じです。
大江の影を吹っ切りたいけど、吹っ切れない。新しいサウンドを作ろうともがいている、そんな印象です。前作「Φ」でもサウンドの核は新メンバーの下山淳が主に作り出していました。このアルバムも下山主導によるサウンドづくりだったと思います。ジャケ写のような「明るくポップなルースターズ」の線を狙ったようですが、やや不発だったようです。この反省が、次のアルバム「KAMINARI」での「轟音・爆音、ツインギターバンド」という評価に繋がっていくワケです。ま、このスカスカで「生煮え」な感じがまた好きなアルバムではあるんですけどね(笑)。
そういえば、タイトルチューン「Neon Boy」は、ミッチーこと及川光博もアルバムでカヴァーして歌っているそうです。 →
でわ。股。もやしみなさい。ヽ( ´ー`)ノ