柑橘系のアロマの中でも、
ひときわエレガントで華やか、花のような香りのする
ベルガモット

主産地はイタリア南部のカラブリア地方ですが、
最近は日本でも栽培されている種があるようで、
「国産ベルガモット」なるものをネットでお取り寄せしてみました。

ベルガモットは、みかんやレモンと異なり、果皮から『香料を取るために栽培』されている柑橘です。
そのため果実は酸っぱく、果皮はかなり苦く、
食用としてはジャムを除きほとんど食べられないということは知識としては知っていました。
しかし、せっかくお取り寄せしたので、
果皮をくんくんするだけでなく、
ジャムなどの料理が出来ないかと思い、
この度、挑戦してみました



太陽の光をまだまだ浴びたい!という植物としての性質があります。
まずはジャム作りです。
果皮の部分と果実の部分と白い薄皮の部分に分けます。
みかんのときは甘いので薄皮は取らないのかな?と思うのですが、
ベルガモットは猛烈に苦いため少しでも苦い部分のこの薄皮を取ります。
薄皮はそれだけを水に入れて煮ていくとジャムを固める多糖類「ペクチン」ができます。
味は劇ニガでした

テレビで罰ゲームに飲む体に良いけど苦いジュースってこんな味かな〜と思うくらい、苦かったです。笑
今回はこれが要らないぐらいそのままで苦くて固まりましたが...

苦味を取るために、果皮は一晩水にひたし

二回煮こぼし
(この過程で水蒸気とともに香り成分がなくなっていった気がします
果皮も緑から黄色く...)

それから果実と砂糖(果皮と果実の量の80%ぐらいの分量)と一緒に煮つめていきます。
アクが出てきますので取り除きます。
だいぶ煮詰まってきました。
果皮も木ベラで切れるぐらいの柔らかさです。
今回サトウキビ糖を使ったので茶色くなりましたが、焦げたわけではございません。笑
すごーく大人な味のジャムです。笑
グレープフルーツの苦味が好きなわたしにとってはまあまあありなジャムですが、
普通のジャムを想像して食べるとびっくりする苦味かもしれません。
子どもは、ベッて出すと思います。
笑笑

続いて、フレッシュアールグレイティー
市販のアールグレイほどの香りはつきませんが、
普通のレモンティーみたいな感じでは楽しめます。
ただ、長く入れておくと苦味がどんどん出てくるので早めに取り出してお飲みください

次に、ベルガモット酒

シロップを作る時のように、氷砂糖もいれて。
ウォッカを注ぎます。
唯一、精油成分が溶けそうな性質のものなので、
ベルガモットの香りが楽しめないか、期待しています。
2週間ぐらいつけるようなので、まだ飲んでいませんが、
他の食べ方、飲み方から予測するに、かなり苦いのではないかと今から不安です。

ベルガモットピール
そして、それを細かくしてフレーバーソルトに。
見た目はライムみたいなので、ライムやすだちみたいに使えそうなのに、残念です



今のところ一番まともだったのは、輪切りにしたベルガモットを水に入れたデトックスウォーターでした。
ベルガモットの香りと酸味が味わえます。
Instagramの方では動画にてお伝えさせていただきました。
動画でも観てみてください



やっぱり食用には適さない

ものすごい良い香りの果皮を守るために
あんなにもベルガモットは苦味を作ってるんだな

と納得いたしました



AEAJ認定アロマブレンドデザイナー
片見 真希