こんばんは



アロマブレンドデザイナーの片見 真希です。
最近、巷ではハッカ油が人気だそうで、
アロマショップの店頭でもお問い合わせいただくことがございます。
本日は、私自身もあいまいだった
「薄荷精油とハッカ油は違うのか
」

「薄荷精油とペパーミント精油は違うのか
」


についてこの機会に調べて、まとめてみます。
まずは以下の写真をご覧ください。
結晶
みたいなものが見えますね




これはハッカ油と一緒に売られていることが多い「薄荷脳(はっかのう)」と呼ばれるものです。
薄荷脳は、薄荷精油(薄荷のエッセンシャルオイル)から、
ℓメントールと呼ばれるスーッとする成分だけを取り出したものです。
なので、この結晶は顔を近づけるだけで目にしみそうなくらいスーッとします。
薄荷脳はかつてはガムや歯磨き粉のような製品の「香料」として使われ、輸出もされてきましたが、
現在は合成香料のものが主流でほとんど使われていないようです。
薄荷脳の使い方としては、ひとかけらだけ、お風呂に入れて清涼感を楽しむと書いてありましたが、
昨年の夏、バスソルトと一緒に使っていて、風呂上り後さっぱりしました。
ただ、湯船から上がった際に体にスーっとする成分がつくので、最後にシャワーをあびる必要があります。
そのまま目などをこすると大変痛いのでお気をつけください。

また、お子さまのいるご家庭では使わないほうがいいのかなと思います。
薄荷は主として「香料」として使える薄荷脳を抽出するのが目的で、
薄荷精油から、薄荷脳を取り除いた残りが「ハッカ油」だそうです。
そのため、ℓメントールの含有量が少なく、スーッとした感じが少し抑えられたミントの香りとなっています。
使い方としては、薄荷精油(薄荷のエッセンシャルオイル)と同じく、
水には溶けないため、エタノールや植物油(ホホバオイルなど)に希釈して使用します。
ペパーミント精油は、薄荷精油とどう違うか、といいますと、まず植物が違います。
ペパーミントは「西洋ハッカ」で、Mentha piperita という学名の植物で、
薄荷は「和ハッカ」「和種薄荷」で、Mentha arvensis です。
薄荷精油は60~80%がℓメントールで、甘さがなく鋭い香りがしますが、
ペパーミントはℓメントールが40~60%程度で、
それ以外にメントンやユーカリに含まれる1.8シネオールなどのシャープな成分も入っているため、
清涼感の強い柔らかい香りです。
香りだけで比べるなら、ペパーミントのほうがいい香りです
笑

テレビでも取り上げられていましたが、
「マスクに直接ハッカ油をつけると、スースーして目が開けられない」
などの被害もあり、
私自身も実際にハッカ油をマスクの外側に1滴つけてみたところ、
スースーが目に染みて目が開けにくいだけでなく、
唇の少し上の皮膚に、ハッカ油がついてしまってヒリヒリして痛かったです



なので、「マスクに直接ハッカ油をつけるのはやめたほうがいい」です

無水エタノールや水で薄めてスプレーの形で使っていただくか、
ハッカ油をティッシュやコットンなどに1滴たらし、ジップ袋などにマスクと一緒にいれておいた(袋の中で香り付けする)形で、
ご利用ください





ペパーミントや、シトラス系、月桃などの精油を使って作った
シトラスミントの香りのアロマ香水」をインスタの方では公開しています。



ご興味ある方はこちらからご覧ください

(まとめ)・薄荷精油 スーッとするℓメントールがほとんどの多くて甘みがない薄荷のエッセンシャルオイル・ハッカ油 ℓメントールが控えめの甘みがない薄荷のエッセンシャルオイル・ペパーミント精油 清涼感ある西洋ハッカのエッセンシャルオイル・薄荷脳 ℓメントール100%の結晶
ペパーミントほどはいい香りではないけど(私の好み)、
安価で、夏らしいスーッとする香りがするので、
今までアロマは別に。。。と思ってこられた方も、
ハッカ油を、ぜひ一度お手に取って、使ってみてください





AEAJアロマテラピーインストラクター
AEAJアロマブレンドデザイナー
片見 真希