★テーマ
エンタープライズシステム開発とクラウドの未来

●スピーカー
 セールスフォース・ドットコム
 Heroku ソリューション・アーキテクト
 相沢 歩 氏

 エンタープライズシステム開発
 クラウド
 未来

 エンタープライズ開発の中では、数年前からクラウドがバズワードを超えて定着しつつある


●エンタープライズシステム開発
 ○エンタープライズシステムとは
  企業システム=企業ユーザの業務を支援するITシステム

 ○企業ユーザの業務
  企業活動そのもの=お金を稼ぐ仕組み


 ○開発の流れ
  下記の3つが絡んでくる
   ・経営/業務部門
   ・情報システム部門
   ・SIer

  ①経営/業務部門→情報システム部門:要求を出す
  ②情報システム部門→SIer:仕様を提示する
  ③SIer→情報システム部門:システムを開発し納める
  ④情報システム部門→経営/業務部門:サービスを提供する


 ○業務部門のミッション
  自社の製品、サービスを顧客に届ける為の情報システムの活用
  業務遂行コストの削減


 ○情報システム部門のミッション
  業務部門に対する情報サービス基盤の提供
  IT活用によるビジネス変革機会の創出
  IT投資の適正か、コスト削減

  多くの企業の投資は、既存システムの保守、維持に使われている
  未来への投資に有効に使えるようにしていくことも一つのミッション

 ○SIerのミッション
  ソリューションの構築
  システム品質の担保
  スケジュールと納期の遵守


 ○SIerの現状
  情報システム部門は、複数のSIerを相手にしている
  SIerも、二次受け以下の会社に依頼を出している
  下記のような状態がよくある

   ・多重下請け構造
   ・ウォーターフォール
   ・デスマーチ

  必ずしも上手くいっているわけではないが、市場が大き過ぎるため、
  SIerもなかなか抜け出すことが出来ないでいる



●クラウド
 ハードウェア/ネットワーク ベンダー提供
 OS、DB、フレームワーク ベンダー、ユーザ
 アプリケーション ユーザ開発


 ○クラウドへの期待
  クラウドは単なる技術要素ではない

 ○経営、ビジネス部門のクラウドに対する期待
  既存の業務を大きく変える力
  様々な制約からの解放
  経済のルールを変える


 ○クラウドが世界の形を変えつつある
  セールスフォース.comは、利益を上げ続けている

 ○ソーシャルエンタープライズ
  ユーザーのプロファイルの情報を中心に、分析して顧客の満足につながるサービスを提供する
  (Facebook上の自分の好みや、Twitter上のつぶやき、LinkedIn上のネットワーク等)

  バーバリー社はセールスフォースと組んで、ソーシャルエンタープライズを実現している
  セールスフォースはバーバリーではなく、あくまでもバーバリーの顧客に向けてシステムを開発している



●未来
 未来を予測する最善の方法は、それを創り出すことである。
 by アラン・ケイ

 IT産業は、歴史が浅いのでアラン・ケイのような偉人たちが今も生きていて、
 頑張れば会う事が出来るところがいい

 未来
 クラウド
 エンタープライズシステム開発

 ○エンタープライズシステム開発
  現在置かれている環境

 ○クラウド
  その環境でおこっていること

 未来とは、現在と過去の上に積み重ねる物
 その上に自分の未来を重ねる



●感想
 業務系システムの話だったため、正直今の自分の仕事には直接関係なく、ピンとこない内容も多かった。
 ただ、他の分野とは言え同じIT業界の最新事情を知れたのは面白かった。
 以前は業務系システムの開発もしていたが、その当時とは大分変わっていた。
 現在の仕事にすぐ活かせる内容というわけではないが、知識の幅を広げる意味でも、
 こういった話を聴けたのは良かったと思う。