F1 NEWS モナコGP ドライバーコメント決勝 | takazamaのブログ

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特にこだわりもなく気に入った事柄を紹介します。

モナコGP 
2012年第6戦ドライバーコメント決勝

Jim / Me / M.S.
2012年5月28日

27日(日)、2012年シーズン第6戦モナコGP決勝レースがモンテカルロ市街地サーキットで行われた。

予選トップタイムを刻んだミハエル・シューマッハ(メルセデス)が前戦のペナルティで5グリッド降格、6番手スタートになった結果、レッドブルのマーク・ウェバーがポールポジションからレースをスタートさせている。

最終的にウェバーがポール・トゥ・ウインを飾り、2位にメルセデスのニコ・ロズベルグ、フェラーリのフェルナンド・アロンソが3位表彰台に上った。

レースを戦い終えたドライバーやチーム関係者のコメントは以下の通り。

レッドブル

セバスチャン・ベッテル(4位)

「今日は表彰台に上がれたら良かったんだけどな。速さはあったと思うけど、最後は順番が変わっただけで、リーダーたちと同じ戦略になってしまった。僕の方が古いタイヤだったから難しかったよ。でも、いいラップもあったし、だいたい8秒稼げたのは大きかったと思う。その後は抜きにくいモナコでトラフィックにはまってしまった。去年の僕、今年のマークが証明した通りだよ。リーダーたちの誰かが2ストップにならないかなと期待したんだけど、キミが僕の後ろで大きなギャップを作ってしまったから、リーダーたちは1回目のストップの後、クリーンなエアで走れたんだ。彼らにとっては有利で、僕には難しい展開になってしまったけど、ここの抜きにくさを考えると、9番手スタートで5つポジションを上げられたんだから十分だと思う。マークが勝ってうれしいし、チームにとっては3年連続での勝利――すごいことだよ」

マーク・ウェバー(2位)

「素晴らしい1日だ。ここには最高の思い出ばかりある。レースには何回か集中力を要する部分があったし、自分のポジションを確実に生かさなければならなかった。今朝、仲のいい友人から携帯メールが送られてきて、"主導権を握っているのは君だ。君が先頭なんだから、すべてを管理するんだ"って書かれていた。その通りになったけど、ここでは油断するとすぐにかみつかれてしまう。ピットストップをめぐって2、3、重要なステージがあったのは面白かったよ。セバスチャンはタイヤが十分温まっていて速かったのに対し、僕は苦労していた。彼がピットインしてからはニコに注意を戻して、最後までリアタイヤをケアするだけだった。それから雨も降ってきて、すごく、すごくタフだったよ。でも僕らは落ち着いていて、ピットウオールのチームも優れた団結力を見せてくれた。ものすごく難しいレースだったけど、僕らは再びやり遂げたよ。今日はこの両手につかんだものを、絶対に離さないつもりだった」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「モンテカルロで3年連続の勝利を飾れて、チームにとってファンタスティックなリザルトだ。マークは汚れのないレースを見せ、クリーンなスタートを決めてレースをコントロールした。レース前は1ストップか2ストップかはっきり決めていなかったが、マークがソフトタイヤで非常に優れた仕事をしてくれたおかげで、1ストップが成功する可能性が出てきた。彼は必要な時に必要なペースを発揮してくれたよ。ラスト数ラップは心臓が止まりそうな瞬間もあったが、彼は実にうまくペースをコントロールし、恐れなどみじんも感じさせなかった。セバスチャンは良いスタートの後、6番手で高速トレインの中にいて、スーパーソフト勢がピットインすると、ここぞという時にすり減ったソフトタイヤでコンペティティブなラップタイムを刻んでくれた。さらに今日はピットストップもファンタスティックで、フェリペ・マッサとルイス・ハミルトンの両名の前に出ることができた。1位と4位は素晴らしいチームリザルトだし、パートナーたちが顔をそろえている公国でこのような結果を達成できてうれしいよ。与えられるポイントはどのレースも変わらない。だが、少しだけ勝利が特別な場所というのはあるんだ」

マクラーレン

ジェンソン・バトン(16位完走扱い)

「スタートでは他の人に押されてしまった可夢偉(ザウバー)が危うく僕の上に乗り上げそうになった。その後、サン・デボーテ(第1コーナー)の出口でスタックしかけたけど、なんとか乗り切れた。ピットストップを終えてからはヘイキ(コバライネン/ロータス)に引っかかり、実際に戦っていたわけじゃないけど、ここでは自分のマシンをしっかりポジショニングさせておけばオーバーテイクされることはない。前にいるドライバーより雛段速いわけだからとにかくイライラする。ようやくターン15のインサイド(スイミングプールの出口)で仕掛けたけど、触れてしまってパンクチャーに見舞われた。で、おしまい。今日の結果は予選のダメなパフォーマンスとスタートの不運が原因。あと、中盤グリッドからスタートすればインシデントに巻き込まれやすいってこともある。今日は僕の番じゃなかった。でもすぐにその日が来ることを願っている」

ルイス・ハミルトン(5位)

「どうしてそうなったのかは分からないけどスタートがかなり悪くて、第1コーナーのクラッシュに巻き込まれなかったのはラッキーだった。レース中は低速コーナーで苦しんでいて、リアタイヤをケアするのが大変だったんだ。前の皆のペースについていきながら(タイヤを)できるだけ長くもたせるのはレース中にやらなきゃいけないことの中でも一番厄介なもの。ピットストップでタイムを失い、フェルナンド(アロンソ)に前に出られてしまったし、セバスチャンのピットストップ終了後には彼にも先を行かれてしまった。その後オーバーテイクするのは不可能。あまり後戻りするのは好きじゃないけど、今日は僕のベストリザルトじゃなかった。でもマシンの力はすべて引き出せたと思っている。ポイントも何点か取れたし、この先もレースはまだある。だけどレースごとに僕たちは上位勢についていくのに苦戦しているから、がんばっていかないといけない。他のチームだってペースを増やしている。彼らにも引き離されるわけにはいかない。それでも僕たちは素晴らしいチームだし、力を合わせて真剣に取り組むつもり。本気でプッシュしていく」

マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「今年のモナコGPはマクラーレンの華麗なるモンテカルロ史に新たな勝利を刻むものとはいかず、ルイスは(優勝した)マークからわずか4秒遅れでゴールしたものの、ドライバーがタイヤ温存を念頭に走らなければならなかったことと、オーバーテイクが不可能に近いコースによって損失が小さくともそれが結果に出てしまう。結果として、終盤もリードにリスクを伴うことなくマークが先頭に立つことができた。それでも、ルイスは貴重な10ポイントを手に入れ、ドライバーズ選手権ではリーダーから13点しか離されていない。ジェンソンはフラストレーションのたまる午後を過ごし、12番グリッドから巻き返そうと努力するも最終的には71周目にレースを終えた。次はモントリオールだ。ここも非常設サーキットだが、少なくともオーバーテイクはできる。ジェンソンは昨年、見事な勝利を遂げており、ルイスもその前年には素晴らしい優勝を果たしているので、今年のモナコでは15勝の記録を更新できなかったが、2週間後にはボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのカナダGP3連覇を目指すつもりだ」

フェラーリ

フェルナンド・アロンソ(3位)

「今週末の展開にはすごく満足している。チャンピオンシップをリードしてモナコから帰れるんだから。今月初めのムジェロテスト後にそう言われたら信じたかもしれない。でも、メルボルンの後だったら絶対に信じなかったよ! オーストラリアでは12番手スタートだったのが、この2戦は表彰台に上がり、ランキングトップだ。この結果はF2012の開発をさらにプッシュするためのモチベーションになるよ。スタートが肝心なのは分かっていた。僕はうまく走り出してグロージャンとハミルトンに並びかけた。グロージャンにタッチして、一瞬クルマにダメージがあるんじゃないかと不安になった。このコースではオーバーテイクはほぼ不可能だし、誰かのスリップストリームにいるとエンジンもタイヤも温度が問題になってしまう。だから常にアタックし続けることはできないんだ。その代わりに状況を管理して大事な瞬間に全力でプッシュする。今日の僕のピットストップの時みたいにね。もう少しコース上に残っていたら、ロズベルグとウェバーをパスすることができたかって? そうかもしれないね。でもあの時はあれが正しい選択だった。前がクリアな時はすごく速いタイムが出せた。終盤はスーパーソフトのベッテルが少し心配だったけど、幸い楽にポジションを守ることができた。僕は雨を祈っていたんだ。そうすれば勝つチャンスがあったから。でもラスト5周か6周はもう終わりかと思った。どのコーナーでもサプライズが待ち受けている恐れがあったんだ。バルセロナは高速コーナーの多いコースで僕らに合っていたけど、ここは慣例が通用しないから、次のカナダを見てみる必要がある。でも、そこでも過去2戦の進歩が本物だと証明したい。最後に、先週エミリア地方を襲った地震の被害者とその家族にこの表彰台を捧げたい」

フェリペ・マッサ(6位)

「いいレースだった。初日のフリー走行の時から思い通りに走れた。いい感触で、今までのレースよりもドライブがずっと楽だった。コースの特性か、セットアップによるものなのかな。慎重にすべてを分析し、この週末から学ばないとね。すべてを考え合わせると、もう少しいいリザルトも可能だったと思う。でも僕はそれでもハッピーだ。すごく難しくて接戦のレースだったし、リーダーたちのペースについていけたから。でも、タイヤがコンペティティブな時に数周しかクリアラップが取れなかったのは残念だ。スタートはすごくうまくいったし、タイヤデグラデーションも問題なかった。特にソフトコンパウンドは持ちが良かった。ドライバーなら常にベストを目指すから、6位で満足はできないけど、貴重なポイントには変わりないよ。これで僕のチャンピオンシップの流れが変わってくれるといいな。このモナコみたいにいつも10位以内で戦いたい。次はこことは違ってトップスピードが重視されるモントリオールだ。でも、求められるセットアップは意外と変わらないんだよ」

ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「初めに言っておきたいが、われわれの思いは先週エミリア地方を襲った地震の被害者と共にある。フェラーリが懸命に戦ったこのレースを見て、彼らがほんの2時間でも厳しい時を忘れられたなら幸いだ。われわれは常にあなた方と一緒にいる。この8日間余震の続くその場所は、われわれのルーツでもある。レースについて言えば、とてもポジティブなリザルトを持って公国を離れることができた。フェルナンド・アロンソはドライバーズランキングで首位に立ち、フェリペ・マッサは週末を通して優れた積極的なパフォーマンスを示した。両ドライバーとも1周目から最終ラップまで素晴らしい仕事をしてくれた。同様にそれを支えるチームの働きも見事だった。ポジティブな結果を必要としていたフェリペについては特にうれしく思っている。この週末はきっと、彼にとって新たなシーズンスタートとなってくれるだろう。だが納得はしても、リラックスはできない。われわれはまだ、特に予選においてはパフォーマンス的にベストではないのだから。良い週末の後で私がいつも言っているように、落ち着いてこの勢いを維持しよう!」

パット・フライ(テクニカルディレクター)

「非常に激しいレースだったが、1台は表彰台、もう1台はトップ6に入った。スタートから一時も気の休まる時はなく、トップ6がほんの数秒差の中にいた。タイヤの反応については耐久性や使い始めパフォーマンスに関して、みんな読めないままスタートした。さらに、常に雨の不安がつきまとい、レースの最後になって降り始めた。フェルナンドとフェリペはわずかなミスさえなく、完ぺきなドライビングだったし、ピットストップ中のクルーも完ぺきだった。戦略に関しては、次第に1ストップの選択肢が強まり、最後にはそれがベストだと判明した。確かに今思えば、フェルナンドがあと数周コースにとどまっていれば、ロズベルグをパスしてウェバーやハミルトンと互角に戦えたかもしれない。彼のインラップを見ればね。だがこの天気は誰にとってもサプライズだったし、1周目でソフトに熱を入れるのは困難だった。反応するためのわずか数秒で、われわれは表彰台フィニッシュへとつながる最も論理的な決断を下した。このようにし烈なチャンピオンシップにおいては、どんなディテールも重大な意味を持つということがよく分かる。パフォーマンス面ではまだわれわれの望む状態ではないため、引き続きマシン開発のプッシュを続ける必要がある」

メルセデス

ミハエル・シューマッハ(リタイア)

「言葉がないよ。こんな形でレースを終えるなんて単純に残念だ。いずれにせよ、燃料圧の問題はスタートのインシデントとは無関係だった。でもガッカリ度は倍増だね。今日は密かに表彰台フィニッシュを狙っていたから。今週末のいいところをカナダに持っていく。コースは僕らにきっと合っているはずだし、ノーマルでクリーンなレースができることを期待している」

ニコ・ロズベルグ(2位)

「家族や友人が見守ってくれているモナコでのホームレースで表彰台に上れるなんて最高の気分。チームは今週末、マシンがしっかり機能するよう本当に素晴らしい仕事をしてくれた。このコースがマシンに合っていると思っていたとはいえ、期待以上だ。スタートは良かったんだけど、今日のレースはマーク(ウェバー/レッドブル)が本当にしっかりコントロールしていた。ずっと彼についていくことはできたけど、この公道でオーバーテイクがいかに難しいかは誰もが知るところだし、前に出る方法がなかっただけ。それでも2位の結果には満足以上さ。ブラックリーやブリックスワース、現場にいる皆のためにも、また表彰台に上れたことがうれしい。今はカナダが待ち切れない。この勢いを維持したいね」

ロス・ブラウン(チーム代表)

「ニコ(ロズベルグ)は実に素晴らしいレースを戦い、やるべきことをすべてやってくれた。われわれは正しい判断を下したと思っているが、打開することはできなかった。今回のレースはギャップをマネジメントしながらトラフィックの隙を見いだしていくことがすべてだった。チームはそれに関して見事な仕事を披露している。ニコは上位勢で最初に(ピット)ストップしたが、硬い方のタイヤは機能するまで1周か2周かかり、マークの前に出るには足りなかったのだ。マイケル(シューマッハ)に関してはスタート直後のコーナーで衝突され、ポジションを落としてしまったものの、レース終盤に燃料圧の問題でスローダウンするまでは本当に速かった。レースを続けさせようとしたが、あまりにタイムを失ってしまい、入賞圏内からも脱落、最終的にリタイアさせるしかなくなった。今週末の彼は素晴らしいパフォーマンスを見せ、有益なポイントを獲得できそうだっただけに非常にガッカリしている。彼に問題が起きぬよう確実にしてカナダでの戦いをスタートさせなければならない」

ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)

「ニコもチームも強力なレースを戦い、チェッカーフラッグまで優勝のチャンスがあったが、マークは終始ミスのない走りでニコの前に立ちはだかり続けた。今日の結果を見ると、チャンピオンシップでニコより上位にいるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は全員ニコより後方でレースを終えているので、ランキングの点差をつめて(リーダーまでは)17ポイントだ。これはこれまでの6戦で平均すると3点未満の得点差ということになる。マイケルは残念だった。今週末の彼がレースに勝つ速さがあるところを示したのは明らかだ。しかし、昨日ポールタイムをマークしたときのように、いずれ彼の番がくる」

ロータス

キミ・ライコネン(9位)

「今日は9位で精いっぱいだよ。スタート位置があまり良くなかったし、レース中も問題を抱えていた。だから楽な週末じゃなかったけど、2ポイント取れたんだから上々だろう。何もないよりマシ。望んだ結果じゃないけどね。僕らがどんなところでも強いっていうのはたった1戦で変わりはしない――ここでも週末のスタート時は良かったんだ。このサーキットはほかの場所とはまったく違うから、今週末が良くなかったからといって、あまり心配する必要はない。そんなものさ――時には思い通りにいかないこともある。カナダではもっといいリザルトを目指すよ」

ロマン・グロージャン(リタイア)

「けり出しが悪くて、前にいたルイス(ハミルトン)も同じようにスタートが良くなかったみたいだ。フェルナンド(アロンソ)が彼に並びかけていて、僕はその2台の外側にいた。さらに、不運にもマイケル(シューマッハ)が僕の外側にいたんだ。スペースが足りなくて、次の瞬間、気付いたらトラフィックと対面していた。たった100mの出来事でガッカリだよ。いい兆候もあっただけに、こんな終わり方は残念だ。でもそれがレースだし、カナダを巻き返しのきっかけにしたい」

エリック・ブーリエ(チーム代表)

「2戦連続表彰台に上がり、先が読めないままこの独特のサーキットへやってきた。予選前からE20がコンペティティブなのは明らかだったが、計画通りにはいかなかった。グリッドポジションはわれわれ本来のペースを反映しておらず、それが残りの週末の足かせとなった。残念なことにロマンのレースはミハエル・シューマッハとの接触ですぐに終わってしまった。スチュワード同様、レーシングアクシデントだったと考えている。キミについては、表彰台を狙うのは非常に厳しいと分かっていた。さらに、温度が下がるとタイヤが厳しくなることが判明した。グリップがなく、ポジションを守ることしかできなかった。最終的に2ポイントしか獲得できなかったのは残念だが、全体が非常にタイトな戦いになっているため、ライバルに対してそれほど後れを取らずに済んだ。コンストラクター選手権ではフェラーリと同ポイントであり、キミはドライバーズランキングトップのフェルナンド・アロンソと25ポイント差だ。まだ可能性は十分にあるし、チャンピオンシップの門戸は大きく開いている。シーズン初のローダウンフォースサーキットとなるモントリオールが楽しみだ。E20は強いはずだ。最後に、今週末のチームのハードワークに感謝を述べておきたい。500戦目は最高の結末ではなかったが、501戦目がそうなることを願おう!」

ジェームズ・アリソン(テクニカルディレクター)

「今シーズンの5戦すべてでわれわれは強さを示してきた。悲しいことに6戦目ではペース不足だった。スタートからフィニッシュまで、まったく楽しめなかったよ。ロマンは今週、メトロノームのように正確だったが、1コーナーの前でレースが終わってしまい、われわれの希望は打ち砕かれてしまった。キミのスタートは悪くなかったが、10周か15周ほどしてタイヤがピークを過ぎると、チャレンジングなペースで走れなかった。他の人々と同様、われわれは雨を予想していたので、最初のスーパーソフトタイヤで予定より長く走り続けた。気を取り直してカナダでは2台をいい位置で完走させたい」

フォース・インディア

ポール・ディ・レスタ(7位)

「素晴らしいリザルトだ。スターティングポジションから大幅に順位を上げられてうれしいよ。アグレッシブな戦略で、それをチームが最適化してくれた。秘密はタイヤマネジメントと、できる時にクリーンエアを確保することだった。クルマは昨日よりもずっと感触が良くて、おかげで必要な時にプッシュできた。雨が最後まで降らなくて良かったね。降っていたらレースの最後に大きな影響が出ただろうから。2台でポイントが取れて最高だ。今夜はお祝いができるよ」

ニコ・ヒュルケンベルグ(8位)

「何台ものクルマが接触していて大混乱のスタートだった。すり抜けられてラッキーだったよ。コースの真ん中にいたグロージャンを避けなければいけなかったんだ。最初の数ラップはマイケル(シューマッハ)と走っていて、スーパーソフトで苦しむキミ(ライコネン)に引っかかっていた。それでもなかなかパスできないんだ。キミと僕は同じ周回でピットインしてしまったから、彼の後ろでトラフィックの中に戻ることになってしまった。そこでポールが前に出たんだ。残りのレースは特何事もなく、タイヤをケアすることだけに集中した。チームにとっては素晴らしいリザルトだから、喜ぶべきだろう」

ビジェイ・マルヤ(チーム代表)

「非常に楽しいモナコGPで、サハラ・フォース・インディアが2台そろって入賞する姿を見られてうれしいよ。ポールはグリッド位置から7つポジションを上げてタイヤを完ぺきに管理し、力強いレースを見せた。ニコはポールと逆の作戦で、こちらも成功した。これでわれわれは貴重な10ポイントを獲得したことになる。次のカナダを楽しみにしている。連続ポイントフィニッシュが続くことを願っているよ」

ザウバー

小林可夢偉(リタイア)

「素晴らしいスタートでセバスチャン・ベッテルと争っていました。だから、彼のすぐ後ろにいられた可能性もあります。ロマン・グロージャンは最初、内側に進んだのに、急に外側に戻ってきたんです。避けようとしましたが、彼はブレーキングせず、僕のリアタイヤにヒットしてサスペンションが壊れてしまいました。4輪じゃなくて、2輪だったら問題なかったかもしれませんけどね! ドライブを続けるには危険すぎました」

セルジオ・ペレス(11位)

「僕らは速かったけど、このグリッドポジションからではオーバーテイクで順位を上げるのはすごく難しい。ドライブスルーの後でいくつかポジションを上げることができたけど、レースは昨日の段階で失っていた。僕らはもっと激しい雨を期待していたんだ。何事もなく、最後はごく普通のレースだったね。今日は残念だったけど、このところペースはすごくいいから今後のレースに期待できる」

ペーター・ザウバー(チーム代表)

「セルジオはレースのファステストラップを出したばかりでなく、レース中の長い間、コース上で最速のドライバーだった。すべてがうまくかみ合えば、われわれは結果を残せるということを示している。チャンスを成功に変えられるかは、これからのチーム全体の働きにかかっている」

ジャンパオロ・ダラーラ(トラックエンジニアリング責任者)

「笑うべきか泣くべきか、悩むところだ。マシンの速さについては大いに喜んでいいだろう。ここは伝統的にわれわれ向きのコースではなかったからね。その一方で、われわれは問題が起きるたびにその渦中にいた。1コーナーでロータスのロマン・グロージャンに当てられてしまった可夢偉は本当に不運だった。サスペンションのパーツがダメージを受けていたため、彼は6周でリタイアしなければならなかった。厳しいスターティングポジションで激しい渋滞に遭ったにもかかわらず、あきらめなかったセルジオは素晴らしかった。何度かいいオーバーテイクも見せてくれた。戦略面でわれわれは彼を助けられなかった。理想的にはタイヤ交換をもっと早く行うべきだったのだが、われわれは雨が強まると考え、彼のスティントをやや引き延ばしてしまった。だが、他のドライバーと比べて彼の方がタイヤがフレッシュだったため、これが後にアドバンテージとなった。ポイントを獲得したかったが、それは達成できなかった」

トロ・ロッソ

ダニエル・リカルド(リタイア)

「いいスタートを切った後は前で起こっている事故を避けなきゃならなかったけど、その中でいくつかポジションを上げることができたね。オプションを履いている僕とは違う戦略でプライムを装着したディ・レスタ(フォース・インディア)の後ろについた。ペースが良くて前を攻めたけど、うまくやることはできなかったよ。オプションタイヤでできるだけ長くコースにとどまろうとしていたのにペースが落ち始めたから、レースの最後まで走れるように願いつつプライムに変えた。前が空いているところに出られたから、コバライネンとバトンに続く隊列に行き当たるまではいいリズムだったよ。(バトンの)マクラーレンをパスしようとしたけど、簡単じゃなかったね。その後ターン15の縁石にひっかけてしまった。そのときは何も感じなかったけど、1周後にステアリングがすごくルーズになっているのを感じて、もう安全にドライブできる状態じゃなかったからピットに戻った。そんな感じではあったけど、ドライビングの面で言えばリタイアするまですごく楽しかったな」

ジャン-エリック・ベルヌ(12位)

「スタートの後、僕の前のたくさんのマシンが最初のコーナーをショートカットしていき、自分はマルシャの後ろになってしまった。すごくロスしたよ。僕は1ストップ作戦で、トラフィックを避けようと早めにピットストップをした。その後はすごくいいペースで走ったから満足だし、最高で7番手だったんだ。速く、安定して周回を重ねていたけど、残り14周くらいでタイヤが完全にダメになってしまい、インターミディエイトに変えなくちゃならなかった。スタートでトラフィックにひっかかって失ってしまった時間が本当に残念。それがなければ、余裕でポイントに届いたはずだから。行ったことがないとは言え、特に好きなサーキットだから、カナダを楽しみにしている。とにかくいいリザルトを残したいって思いでそこに向かうだろうね」

フランツ・トスト(チーム代表)

「レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが表彰台で素晴らしい勝利を祝っているときに雨が強くなったが、ジャン-エリックをポイント圏内にキープするには遅すぎた。オープニングラップで数台のマシンがシケインをカットして彼の前に行き、彼は序盤で後方に下がってしまった。そのため、われわれはソフトタイヤへの交換を早めに行ったが、1ストップ作戦だったためにそのタイヤでレースの最後まで走る必要があった。残念なことに、ごく軽い雨が降り始めた際、17周目で装着したタイヤはベストのコンディションではなかった。摩耗したタイヤでグリップが非常に少なくなっていたことから、われわれは71周目で彼のマシンにインターミディエイトを装着した。しかし、10番手争いの救いになるはずだった雨は間に合わなかったのだ。雨、あるいは雨の不足が、ダニエルの戦略にも影響している。われわれは雨用タイヤへの交換を狙って彼をスーパーソフトで長くコースにとどめていたが、期待したことは起こらず、彼の周囲のドライバーたちがペースを上げたために彼がピットを後にしたときは同じ集団の後ろに下がってしまった。最後には縁石で受けた衝撃でステアリングに損傷を負った模様だったので、彼のマシンはピットでリタイアさせることにした」

ウィリアムズ

パストール・マルドナド(リタイア)

「僕にとっては難しい週末だった。レースにはもっと期待していたから、ガッカリだ。僕らには素晴らしい戦略があったのに、いいスタートを切った後でコースの中間にいて、前でバトルしているマシンに巻き込まれた。ちょっと運が悪かったね。身動きがとれなくて、ターン6でコースの汚れた方にいたからマシンを止めることができなかったんだ。昨日ペナルティを受けたときからこの週末は問題に見舞われていたし、今は次のレースに期待している。僕らのマシンはコンペティティブで、カナダでは全然違ってくるはずだ。サーキットが違うし、状況も違うよ」

ブルーノ・セナ(10位)

「すごくタフなレースからポイントを持ち帰ることができてうれしい。もっといい結果に値したはずだし、これより強くなり得たと思うよ。でも、今日はそうならなかったから、自分たちにできるベストを尽くした。トップ10に入れたのはいいけど、少しほろ苦い感じ。次はカナダに向けて勢いをつけていく。このレースをすごく楽しみにしているよ。僕らがマシンのセットアップを整えてそこに到着することにとても自信を持っているから、また行くのが待ちきれないんだ」

マーク・ジラン(チーフオペーレションエンジニア)

「ブルーノと共にポイントが獲得できたことに喜んでいる一方で、すぐ前にいた面々と比べてマシンにもドライバーにもずっといいペースがあっただけにフラストレーションを感じてもいる。残念ながら、パストールのレースは前方で起こったグロージャン(ロータス)のアクシデントを受けて激しくブレーキを踏んだペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)に衝突して終わった。ブルーノはとてもいいレースをして最後までライコネン(ロータス)を激しくプッシュしたが、懸命にトライしたにもかかわらず、ただパスすることはできなかった。これからカナダに向けて態勢を再編し、モントリオールでもっといい仕事ができることを願う」

ケータハム

ヘイキ・コバライネン(13位)

「チームにとっては間違いなく最高のレースだったし、(コンストラクターズ選手権)10位に復帰してシーズン最高位を記録できたことはとてもうれしい。確かにもっと上にいけたかもしれないとは思うけど、とにかく雨のタイミングが悪かった。もし完全にウエットになって皆がピットに入るようなことになっていれば12位もいけたかもしれないし、もっとピットストップが多くなっていればさらに上位もあり得たかもしれない。でも、小雨が僕のブレーキ温度を下げてしまい、その頃からずっとペースを維持することがほとんどできなくなっていた。それでも今日はチームにとって本当にいい一日だと思う。ガレージに戻ってきて、あんなに素晴らしいスピリットを持った皆を見るのは最高さ。こういうタイプのサーキットはいつも僕らに戦うチャンスを与えてくれる。レース前にも言ったようにね。ジェンソン(バトン/マクラーレン)とは本当にいいバトルだったし、できるだけ長く彼を後ろに抑えながら本気でプッシュしていた。シーズンを戦っていけばこのマシンならもっとやれるはず。この先も今回のようなレースができるはずだし、今日のようにチーム全体のハードワークが報われるような結果を得られると思っている」

ヴィタリー・ペトロフ(リタイア)

「いいスタートを決められて2、3台は追い抜けたのにザウバーの1台が目の前を横切り、ターン1に入るタイミングでぶつかってきた。すぐにフロントウイングに問題があると気づいたから、数周はそのダメージがどれくらいか見守ってみたけれど、3周目には新しいノーズに交換するためピットに入らなきゃいけなくなった。そこからは本当に必死にプッシュしたけど、ダッシュボードにローバッテリーの警告ランプが灯り、もはや僕のレースはほぼおしまいだ。16周目にエンジニアが電子系の故障があるって伝えてきたからジ・エンド。スタートが良かったおかげで強力なポジションにいたし、週末を通してマシンの感触が良かったから、いい位置でフィニッシュするチャンスがあったと思うと本当にガッカリだけど、モーターレーシングではこういうことも時々ある」

マーク・スミス(テクニカルディレクター)

「とてもエキサイティングなレースであり、われわれの進捗具合を示したレースだった。ヴィタリーが早々にリタイアせざるを得なかったことはもちろん残念だし、ザウバーに衝突されなければチームメイトのすぐ後ろにいられたはず。加えて、スタートではそれぞれに異なるコンパウンドを履かせる選択をしたので、電子系のトラブルでレースを終えなければ戦略の選択肢ももっと多くあっただろう。ヘイキはスーパーソフトコンパウンドでスタートし、タイヤをうまくマネジメントしてくれたので長い第1スティントを取って走らせ続けた。ジェンソンとファンタスティックなバトルを繰り広げ、彼を抑え続けていたし、ピットクルーは(コバライネンの)ピットストップ後にマクラーレンの前を維持すべく本当に素晴らしい仕事ぶりだった。雨が降りだした際、ヘイキのブレーキ温が下がり始め、彼からもマシンのコントロールが難しくなっていると報告を受けていたが、ペレスがぶつかってくることなくフロントウイングの破損もなければきっとあのポジションをキープできたはずだ。明らかに彼はヤル気満々だったし、誰もが知る彼のドライビングレベルを示していたからね。今回はわれわれにとって強力な週末となり、カナダや残りのシーズンに向けてチャレンジし続けるさらなる励みを与えてくれたので、彼やチーム全体を思うと私もうれしい」

トニー・フェルナンデス(チーム代表)

「無論、今日の私はかなりの幸せ者だ。わずか2年半前にこのスポーツに参戦して以来、最も緊迫しつつも最もエキサイティングなレースだった。ジェンソンのマクラーレンと競い合ったことだけでなく、彼を抑え続けた上に抵抗できたことは、成功に貪欲ながらまだ若く成長途中のチームにとってとてつもない偉業だ。事実、ヘイキがピットを出てジェンソンを追い抜いた瞬間は間違いなく、私のF1キャリアにおいて最も興奮した瞬間であり、決して忘れることはないだろう。ヴィタリーについてはしょうがないレースのひとつだ。自分にコントロールできない理由でリタイアを強いられて悔しがる彼を見るのはうれしい。彼がわれわれを前進させようとプッシュするべく、いかにハングリーかを示していると思うのでね。とはいえ、彼は今週末も素晴らしかったし、きっとすぐに運も味方してくれるだろう。もう片方のガレージではヘイキが2010年のバーレーンまでさかのぼって以来、最高のドライブを披露してくれた。彼の13位で(コンストラクターズ)選手権10位に返り咲けたし、残りのシーズンに向けて取り組んでいくにあたり、とても素晴しいプラットフォームをもたらしてくれたと思っている。今日はチーム全体の仕事ぶりも心から誇りに思う。ファクトリーの皆はドライバーたちが今週末のようなマシンに乗れるよう決して休むことなく働き続け、現場のスタッフも今日は素晴らしく優秀だった。冷静でプロフェッショナル、ピットレーンの誰と比べても見劣りしない良さがある。レース終盤にヘイキがピットに戻り新しいノーズに交換したときは、かなり緊張の一瞬だったが彼らは実に見事な動きを披露し、チーフレースエンジニアのジョディ・エギントンが無線で"ファンタスティックだ、みんな"と声をかけたほど。その気持ちはチーム全体に行き届いている。私は楽観主義だし、ピットウオールには現実的な者ばかりいる、むそり悲観的と言おうか、だが、今日ばかりは悲観さがまったく感じられず、誰もが今後に楽観している。本当に最高の一日だ」

HRT

ペドロ・デ・ラ・ロサ(リタイア)

「本当に悔しい。昨日は素晴らしい仕事ができて、今日はおもしろい位置からのスタートだったからいい結果を残すことができたはずだと思うだけにチームには申し訳ない。最初にソフト、次にスーパーソフトを考えていた僕らの1ストップ戦略は良かったと思うし、ベッテルがやったことを見なきゃいけないだけだったから、300m以上走れなかったことがとにかく悔しい。僕やチームのミスじゃなく、他の一人のドライバーのせいだけど、レースでは起こり得るもの。いつかは僕にも起こるかもしれないし、何が悲しいって、チームがずっといい仕事をしてくれていた場所かつ、完走していい結果を残したいと楽しみにしていたモナコでこうなってしまったこと。ポイントはたぶん無理だったと思うけど、少なくともいい結果は残せたはずだと思うから、ちょっと悲しい気分で出発することになる」

ナレイン・カーティケヤン(15位)

「タイヤに限りがあったからタフなレースだった。一貫したペースで走り、トラブルを避けてレースを完走しようと努めた。それができればいい位置でゴールできると思っていたからね。15位はいい結果だし、バルセロナの失望を乗り越えるにはいい方法だ。今は今シーズンの自分の弱点でもある予選でいいラップをまとめることをがんばっていかないといけない。ここでの勢いを次のカナダにつなげ、進歩し続けられるよう願っている」

ルイス・ペレス・サラ(チーム代表)

「今日は複雑な気持ちだ。ペドロは序盤に後方からぶつかられ、非常に悔しい結果だったが、その一方でナレインは素晴らしいレースを戦って完走を果たし、われわれにとっては今季最高の15位を持ち帰ってくれた。ここでのレースは基本的に混戦になるし、天気予報を踏まえて、われわれはウエットレースを予定した戦略でスタートしていた。結局、(激しい)雨は降らなかったので、いくつかポジションに影響している。それでも優勝したドライバーから2周しか遅れずに、少なくとも1台は完走できたので満足しているし、モンテカルロではポジティブなことだ」

マルシャ

ティモ・グロック(14位)

「スタートがとても良かっただけにちょっとガッカリかな。序盤はいい速さがあって、最初の10周はジェンソンにうまくついていけたんだ。たぶん、フロントウイングのエンドプレートが壊れる終盤4分の1くらいまではずっとペースが良かったと思う。(エンドプレートが壊れた)理由はまだ分からない。レースの序盤でペレスとぶつかっていたことが原因かもしれないけど。何が理由なのか確認してみないと。全体的には自分のパフォーマンスに満足しているし、チームのパフォーマンスにも満足だけど、長いこと(コンストラクターズ選手権)10位を保っていたのに後退してしまったのは残念だ。でもこれがレーシング。ずっと願っているべきことじゃない。これからはカナダに集中して、ツキがめぐってくることを期待する」

シャルル・ピック(リタイア)

「僕にとってはあまり良いレースじゃなかったけれど、正直、僕的にはずっと最高の週末ってことでもなかった。雨が降ることをかなり願っていたけどそうはならなかったから、生かすことができなかったんだ。ペースはレース中の方が良かったけど、電気系のトラブルでレースを早めに終えなきゃいけなくなった。序盤5戦では力強い走りだったから少しガッカリしているけど、カナダではうまくいくことを願う」

ジョン・ブース(チーム代表)

「結末を見ればわれわれにとってはガッカリなレースだ。残念ながら終盤のレース展開を踏まえると、コバライネンのフロントウイング交換があったにもかかわらず、うちの2台とも問題を抱えていたためコバライネンが13番手を維持できてしまい、チャンピオンシップのランキングが10位から後退してしまった。しかしながら、ポジティブな点を見れば、2台のレースペースは良かったし、ティモは後少しで周回遅れにならずにすんだと言える。ただ、それだけにスイミングプール区間でフロントウイングのエンドプレートを失ってしまったことが非常に悔しい。原因はまだ理解していないが、レースの別の局面でダメージを負い、エンドプレートを弱め、最終的に外れてしまったのだろうと考えている。シャルルはエンジン停止を引き起こす電気系のトラブルにより65周目にリタイアを強いられ残念だった。今週末のレッスンから学び、次のレースやそれ以降への備えとして前向きにとらえていく」

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