F1 NEWS 日本GP - 金曜フリー走行1回目 | takazamaのブログ

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日本GP - 金曜フリー走行1回目
バトンがトップ、ベッテルはクラッシュ

M.S.
2011年10月7日


タイトル争いが大詰めを迎える中、これまで13カ国を旅したF1サーカスが三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットに集結し、7日(金)10時より2011年FIA F1世界選手権第15戦日本GP金曜フリー走行1回目のセッションに臨んだ。

2年連続の戴冠に王手をかけるセバスチャン・ベッテル(レッドブル/309ポイント)にとって、鈴鹿は過去2回の開催でトップチェッカーを受けたお気に入りのサーキット。10位以内に入賞すれば他のドライバーの成績に関係なくベッテルがタイトルを手中に収める。ベッテル以外にチャンピオンシップ制覇の可能性を残すのはランキング2位のジェンソン・バトン(マクラーレン/185ポイント)だけだが、第2の母国と慕う日本でバトンが優勝を逃してしまうと、その時点でベッテルの選手権連覇が決まる。

昨年末でF1を去ったブリヂストンの後任として、今季からF1公式タイヤサプライヤーに就任したピレリが鈴鹿サーキットに持ち込んだ2種類のドライタイヤはミディアムコンパウンドとソフトコンパウンド。

また、初日最初のフリー走行は第17戦インドGPでレース復帰を果たす予定のナレイン・カーティケヤンがビタントニオ・リウッツィに代わってHRTのマシンに乗り込んだ。カーティケヤンは続く韓国GPの金曜フリー走行1回目にも参加することになっている。

ロータスでもカーティケヤンと同じくインド出身のカルン・チャンドックがヘイキ・コバライネンのマシンで作業を担当。さらに、フォース・インディアがエイドリアン・スーティルの代わりにテストドライバーのニコ・ヒュルケンベルグにドライブのチャンスを与えた。

グランプリ初日の鈴鹿の天候は晴れ、気温22度、路面温度30度のドライコンディション。ピットレーンがオープンになるとヴァージンのティモ・グロックを先頭に各車が順次コースインし、ザウバーの小林可夢偉も早速母国のファンの前に姿を現した。開始から10分を待たずしてルノーのヴィタリー・ペトロフを除く23名がインストレーションラップを終えている。

しばらくして最初にタイム計測を開始したのはHRTのダニエル・リカルドとカーティケヤン。同じタイミングでペトロフもシステムチェックを実施した。

セッションが始まって30分が経過し、可夢偉が1分38秒台で暫定トップに立った頃から本格的なプログラムをスタートさせる陣営が増え始め、マーク・ウェバー(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)らが次々と最速タイムを更新していく。

90分のセッションが後半に入った時点ではルノーのブルーノ・セナとペトロフ以外の22名がタイムを残しており、ライバルたちに先駆けて1分33秒台に入れたハミルトンがタイムシートの頂点に立っていた。その後、ブルーノも始動して17番手タイムをマーク。上位ではバトンが僚友のタイムを塗り替える。

一方、鈴鹿初挑戦のパストール・マルドナド(ウィリアムズ)はコースオフを喫した後にマシンを止めてしまった。

中盤から終盤にかけて、いったんマシンの数が少なくなったコース上では最後までガレージにとどまっていたペトロフがタイム計測を始め、24名全員のタイムが出揃う。バトン、ハミルトン、アロンソ、ベッテル、ウェバーがトップ5に並んだ状態でセッションはラスト30分を迎えた。

プログラムを続行するマシンはあるものの、上位勢の多くはガレージに戻っており、終盤に入ってもタイムシートには目立った変動はない。セッションも残り時間わずかとなったところでトップ5を含め、ほとんどのマシンが最後の作業へと繰り出している。

それでもなおタイムシートのオーダーに大きな変化がないままチェッカーが振られるかと思われた矢先、3番手タイムを残していたポイントリーダーのベッテルがコースオフを喫し、デグナーのタイヤバリアに接触してマシンを止めた。

ベッテルが厳しい表情で愛車の撤去作業を見つめる中で日本GP最初のセッションは終了。中盤に1分33秒634を刻んだバトンがトップに立ち、以降はハミルトン、ベッテル、アロンソ、ウェバーが上位に名を連ねた。可夢偉は13番手タイムを記録している。


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