2011年03月28日
F1オーストラリアGPチーム別分析
Team by team analysis of Australian Grand Prix
3月27日オーストラリアGPのチーム別分析(チャンピオンシップ順)
レッドブル
セバスチャン・ベッテル:1位
マーク・ウェバー:5位
ベッテルは、ポール・トゥ・ウィン。2位のマクラーレンのルイス・ハミルトンに22.2秒差をつけてフィニッシュし、F1タイトル防衛に向けて完璧なスタートをきった。グリッド3番からスタートしたウェバーは、ピットストップ後に順位を落とし、マシンのペースに失望した。
マクラーレン
ルイス・ハミルトン:2位
ジェンソン・バトン:6位
ハミルトンは最初のコーナーでウェバーに抜かれそうになったが、着実に2位を確保した。ただしベッテルとの差はかなり開いた。バトンはフェラーリのフェルぺ・マッサをショートカットで抜いたあとドライブスルー・ペナルティを科せられたが、最終的にマッサと見事な対決を演じて彼を抜いた。
フェラーリ
フェルナンド・アロンソ:4位
フェリペ・マッサ:7位
アロンソはグリッド5番からスタートし、最初のコーナーで身動きがとれなくなり順位を落としたあと、結果に満足した。8番スタートのマッサは9位フィニッシュに満足していなかったが、その後ザウバーの両ドライバーが技術的違反で失格となり、順位が上がった。
ルノー
ヴィタリー・ペトロフ:3位
ニック・ハイドフェルド:12位
グリッド6番のペトロフは最初のコーナーでバトンとアロンソを抜き、ウェバーがピットインして順位を落としたことを利用した。彼はアロンソを抑え込み、F1初の表彰台に乗った。ハイドフェルドはスタートでグリッド18番から12番まで順位を上げたが、マシンのサイドポッドとエンジンカバーが衝突でダメージを受け、ポイント圏内に達しなかった。
トロ・ロッソ
セバスチャン・ブエミ:8位
ハイメ・アルグエルスアリ:11位
チームはスタートに失敗し、アルグエルスアリが最初のコーナーでブエミと接触したため、その後ブエミのマシンがペースに苦しんだ。ブエミは10位でフィニッシュしたが、ザウバーの失格により8位になった。アルグエルスアリはシューマッハと接触し、フロント・ウィングを破損したためピットに戻らざるを得なかった。
フォース・インディア
エイドリアン・スーティル:9位
ポール・ディ・レスタ:10位
スーティルはスタートから5つ順位を上げて11位でフィニッシュしたが、ザウバーの失格により9位になった。スコットランド人のディ・レスタもF1デビューでポイントを獲得した。
メルセデスGP
ニコ・ロズベルグ:リタイヤ
ミハエル・シューマッハ:リタイヤ
両ドライバーがリタイヤしたメルセデスは、メルボルンを忘れたいだろう。グリッド11番からスタートしたシューマッハはパンクが発生したため1周でピットに入り、3回目のピットインでリタイヤした。ロズベルグはウィリアムズのルーベンス・バリチェロと衝突したあと、マシンから煙が出たため、シューマッハを追うようにリタイヤした。
ウィリアムズ
ルーベンス・バリチェロ:リタイヤ
パストール・マルドナド:リタイヤ
バリチェロはスタートのあとグラベルに乗り入れ、その後ロズベルグとの衝突でドライブスルー・ペナルティを科せられた。バリチェロのフロント・ウィングは衝突で破損したが走行を続け、トランスミッションのトラブルが疑われて48周目にリタイヤした。マルドナドはトランスミッションの故障に見舞われて9周目にリタイヤし、F1デビュー戦は期待外れに終わった。
ザウバー
セルジオ・ペレス:失格
小林可夢偉:失格
レーススチュワードがマシンのリア・ウィングに関する技術的違反により両ドライバーを失格としたため、メキシコ人のペレスがデビュー戦で7位、チームメイトの小林は8位でフィニッシュし、ザウバーにとって夢のようなスタートは悪夢に変わった。
最終的には失望に終わったとは言え、タイヤ交換1回でフィニッシュしたペレスは勇敢なデビューだった。
チーム・ロータス
ヤルノ・トゥルーリ:13位
ヘイキ・コバライネン:リタイヤ
コバライネンは20周目にラジエータ漏れでリタイヤしたが、トゥルーリは優勝者ベッテルから2周遅れで完走。
ヴァージン・レーシング
ジェローム・ダンブロジオ:14位
ティモ・グロック:順位なし
両マシンが完走してチームはささやかな勝利を喜んだが、グロックはホイール故障に見舞われ9周遅れとなったため、順位がついたのはダンブロジオだけだった。
HRT
ナレイン・カーティケヤン:予選不通過
ヴィタントニオ・リウッツィ:予選不通過
両ドライバーは、予選タイムがQ1のペースの107%以上だったため、日曜日のレースに出走できなかった。チームは出走を求めて抗議したが却下された。
-Source: Reuters.com
F1通信