とても嬉しい。


本日発売の「FRIDAY」が4パージに渡って、ドラマ「ごちそうさん」の特集を組んでいる。


そして、2ヶ月と8日ぶりにボクのコメントが「FRIDAY」に掲載された。


メディア・ドラマの専門家、お歴々に混じって、すごい分量のコメントを記事に反映してくださった。


掲載される自らのコメントの量と喜びが、必ずしも正比例するわけではないが、ここまでの量を「FRIDAY」で確認することは、この上ない喜びである。


担当記者のTさん、本当に「ごちそうさん」です。


以下、ボクのコメントを掲載する。



よろしかったら、本日発売の「FRIDAY」手にとってみて頂きたい。



(ここから)
元毎日放送プロデューサーで、同志社女子大学教授の影山貴彦氏は言う。


「『あまちゃん』や『半沢直樹』がヒットした一方、必ずしも劇的なストーリーを視聴者は求めていないということを証明したのではないでしょうか。


『さあ、どうだ!』という感動だけではなく、ジワっと感動できるドラマもすばらしい」


影山氏は『ごちそうさん』が役者のネームバリューで勝負していないことも、すばらしいと言う。


「め以子の幼なじみ、源太役の和田正人がよかったです。


戦争から戻ってきた役柄を演じるために、撮影の途中で体重を落としていましたよね。


でも、あれがもし小栗旬だったら、『小栗旬がごちそうさんで激ヤセ!』と取り上げられて、作品から離れたところでドラマが語られ出してしまいます。


それよりも『誰やあれ、いい芝居しよったで』と視聴者に思ってもらったほうが、プラスでしょう。


『ごちそうさん』は、見れば見るほどそういった作り手の気持ちがわかります。僕は『ごちそうさん』をもって〝ドラマの復権〟と言っていいと思っています」


影山氏は心に響いたセリフとして、め以子の次男・活男(西畑大吾)が海軍の料理人を志願した際の言葉を挙げる。


「このまま好きでもないこと(軍事工場手伝い)毎日やって、それで事故とか空襲で死ぬんやったら、(中略)せめて好きなこと(海軍の料理人)やって死ぬほうがエエ」


このセリフを影山氏はこう振り返る。


「『さとうきび畑の唄』で主人公が『ボクはこんなことをするために生まれてきたんじゃないんです』と、絞りだすように言ったシーンを思い出しました」 (ここまで)