フジテレビ系で、昨夜10時スタートの新ドラマ、「最高の離婚」


期待をさらに上回る出来栄えだった。



いいドラマにめぐりあうと、ニンマリしてしまう。幸せである。



主演は、瑛太さん、尾野真千子さんの二人。そして、真木よう子さん、綾野剛さん、八千草薫さんらの魅力あるキャスティングである。




これから録画を観るであろう方たちのために、第一回の内容紹介は控えておく。



タイトルで想像していただければ、それで十分であろう。



坂本裕二さんの脚本がとてもいい。



代表作は数々ある名脚本家だが、何度もボクが絶賛し続けた、「それでも生きてゆく」も彼の手によるものである。


瑛太&満島ひかりコンビによる、殺人事件の加害者家族と被害者家族の心理を軸に、恋愛を絡めた傑作だった。



宮本理江子さんの演出が素晴らしい。日本を代表する脚本家、山田太一さんのお嬢さんだ。



ウィキペディアにも載ってるくらいなので、ご存じの方も多いだろうが、


「101回目のプロポーズ」で、武田鉄矢さんがトラックに飛び込み、間一髪引かれるのを免れた後、



「ボクは死にましぇ~~ん」と浅野温子さんに叫ぶシーン、あの演出をしたのが、宮本さんである。



緒方拳さんの遺作となった「風のガーデン」も倉本聰さんの「優しい時間」も、そして、



「それでも生きてゆく」も宮本さんである。ちなみに、「最後から二番目の恋」も彼女だ。



今回のドラマは、宮本&坂本タッグによるものである。



本当に優れたドラマは、



「次どうなってゆくのだろう?」



ということもさることながら、



「どう描かれるだろう、描いてくれるだろう?」



ということで受け手を惹きつける作品だろうと思う。



今回の「最高の離婚」は、紛れもなく後者に重きがある。



視聴者の数を競うのではなく、この作品には質の高い視聴者が集うことだろう。



いいドラマが生まれたことを喜んでいる。


追記

ブログを書き上げてアップして1時間。昨夜の視聴率が出た。
13.5パーセント(関東)。
予想より3パーセントほど高い。
もしかしたら質だけではなく、量も得るドラマになるかもしれない。