「宇宙兄弟」


小栗旬と岡田将生の兄弟愛が軸にある。


一方、「間宮兄弟」(監督・森田芳光)。



こちらも、佐々木蔵之介とドランクドラゴン塚地の兄弟愛が描かれている。



かたや、宇宙飛行士がテーマであり、かたや何のことはない日常生活がテーマである。




この二作品を比較することは難しいが、




敢えて言えば、何のことはない日常の出来事を描いている作品の方がどちらかと言えば好きである。




昨日観た「宇宙兄弟」で印象的だったのは、小栗クンと岡田クンの絡みのシーンが少なかったことだ。




岡田クンは月にいるので、宇宙服での演技が主になるし、




一方、小栗クンはJAXAでの訓練の描写が見せ場となっている。




もう少し兄弟の絡みが欲しかったような気がしなくもないが、その分、子供時代を演じた兄弟役の二人の子役がいい味を出していた。また、小栗クンと岡田クンに良く似ていた。




JAXAでの訓練は、いわば舞台の一幕もののようで、自らの好きなパターンではあった。




豪快さというより、人間の感情の機微を描いた作品だと言えるだろう。




「宇宙」にそれほど興味のない自分のような人間には、逆にちょうどよかったのだが、




そちら方面に多大な興味がある人にとっては、若干食い足りなかったかもしれない。




それにしても、堤真一さんはここのところ美味しい役回りを演じることが多いものである。



原作論を熱く語る方などにとっては、評価の分かれそうな作品かもしれない。



テルマエ・ロマエを10とすれば、7.5くらいだろうか。