横浜別院の開創は明治三年(一八七〇)と比較的新しい

日米通商条約の締結により横浜の地に港が開かれると、一漁村はみるみる発展を見せ、全国各地から集まる移住民を吸収して国際港となった。

集まった移住民には、東京や千葉の人々が非常に多く、更には、成田不動尊を新奉する人々が多かったため、大本山成田山より御分霊をお迎えするとともに、出張所設置を大本山に願い出るに至り、原口照輪上人を開基とした。

 

御本尊の不動明王は、理源大師(京都醍醐寺開山)の御作(伝)で、徳川累代の秘蔵仏として伝えられている。元禄年間(一六八八~一七〇四)成田山中興の祖、照範上人が徳川家から祈願を懇嘱された時に、祈願の本尊として賜った。その後、300年にわたり、成田山塔中に奉安されていたものを横浜別院開創にあたりご本尊として勧請された。

 

残念ながら、堂内撮影禁止のため画像におさめられていないが、御本尊を祀る須彌壇の奥に十二支の守り本尊が奉安されている。生まれ年の干支によりそれぞれ御守護くださる仏さまを定めているもので、参拝は随時可能。自由に本堂内に入り、お参りすることができる。

因みに、私は「虚空蔵菩薩」と「大日如来」が十二支と生まれ月の守り本尊。

オン、バ、ザラ、アラ、タンノー、オン、タラーク、ソワカ

オン、バ、ザラ、ダ、ト、バン

御守賜え…

 

ご本尊は、不動明王

 

ご朱印はこちら

 

不動明王と童子(不動恵童子)のお姿

 

関東三十六不動尊霊場 第三番札所

「成田山横浜別院延命院(真言宗智山派)」

 

神奈川県横浜市西区宮崎町30

JR京浜東北線「桜木町」駅より330m

京浜急行本線「日ノ出町」駅より450m