分量は多くありませんが,設問が一つ作られる分野です。
そのため,直前期に詰め込みやすく,かつ,出題された時には点数になりやすい分野です。
まずは,要件を確認しておきましょう。
学内講座生は,テキストの446頁以下を確認してください。
そのうえで,事務管理が成立した場合の効果を確認しましょう。
- 費用償還
- 報酬請求の可否
- 管理者と第三者との法律行為の効果
が重要です。
1.管理にかかった有益な費用については償還請求ができます。
一方,事務管理は,お節介でやっているだけなので,2.報酬請求はできません。
最後に,事務管理に必要な法律行為(ex.修理業者に修理を依頼)を行った場合の効果ですが,代理権が授与されたと扱われるわけではありません。
そのため,仮に,顕名をした上で修理業者と請負契約を締結したとしても,その行為の効力が本人に帰属するわけではないことに注意しましょう。
なお,学内講座生は,449頁4を確認しておきましょう。
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