類体論を構成する基本定理群10個を以下に示します。
この10個が 類体論ともいえます。



(1)主定理
   任意のアーベル拡大が、類体であること

(2)存在定理
   任意のイデアル群に対して類体が存在すること

(3)結合定理
   2つの類体の合成に関する法則

(4)一意定理
   類体は一意であること

(5)同型定理
   類体のガロア群が、イデアル類群(=アーベル群)に同型であること

(6)分解定理
   拡大体におけるイデアルの分解法則

(7)導手分岐定理
   分岐するイデアルの特徴付け

(8)分岐する素イデアルの法則
   分岐する素イデアルと類体の関連

(9)推進定理
   合成体における類体および導手の法則

(10)一般相互法則
   ガロア群とイデアル類群の対応が、アルティン記号によるという法則


あと、このほかに、

・単項化定理
・類体塔問題

が類体論の一般的内容です。