くらやみ祭は、毎年5月3日から5月6日まで、東京都府中市の大國魂神社で行われる例大祭です。

 

くらやみ祭

 

GW中に行われるため、期間中は約70万人もの人出でにぎわいます。

 

大國魂神社

 

今回は2014年5月5・6日に行った時のことを紹介します。

 

お祭りは、4月30日の品川海上禊祓式からはじまり、5月3日から6日の朝まで、いろいろな神事が執り行われます。

お祭りのメインは5月5日。よって、5月5日から翌朝まで、お祭りを見に行きました。

 

朝の拝殿

 

まずは、拝殿で参拝。

9時頃は拝殿の参拝者もまばらでしたが、10時を過ぎると、拝殿前に行列が出来ていました。

 

随神門

 

5月5日の主なスケジュールは、

・13時30分~ 道清めの儀:拝殿→大鳥居→御旅所→市役所前→西鳥居
・14時30分~ 太鼓の送り込み:拝殿前
・14時30分~ 汐盛講の行列:御旅所→拝殿
・18時~21時 神輿渡御:拝殿→大鳥居→御旅所
・18時~21時 御霊宮神輿:拝殿→西の鳥居→御旅所
・22時30分頃 やぶさめ式:御旅所前
となります。

 

道清めの儀

 

13時30分、道清めの儀が拝殿前からはじまりました。お神輿の渡御に先立ち、その道筋を

竹で道を叩き、地中の悪霊を追い払い、品川沖の塩水で道を清めていきます。

 

太鼓の送り込み

 

14時30分前、大鳥居前に居ると、地響きを立てながら、巨大な太鼓がやってきました。巨大な太鼓は掛け声と太鼓の音を響かせながら、大鳥居を抜け、拝殿前に集まり、汐盛講の行列が来るまで、勢いよく打ち鳴らされました。

 

太鼓の音は神様をはやし、悪霊を退散させます。

 

拝殿前に2張、その手前の中庭の左側に3張、右側に1張の合わせて6張。6張の巨大な太鼓と氏子と見物客で、中庭も拝殿前も大混雑。

 

汐盛講の行列

 

15時30分頃。シャリン、シャリンという音とともに、汐盛講の行列が拝殿前に到着。

汐盛講の行列が着くと、さっきまで、もの凄い地響きを立てていた各太鼓がピタッと鳴り止みました。

 

御神馬送り込み

 

汐盛講の行列が過ぎて、しばらくすると、再びシャリン、シャリンという音とともに、御神馬が登場。

馬はたくさんの観客とざわざわした独特の雰囲気に怯えているように見えました。

 

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くらやみ祭のメインイベントである“神輿渡御”は、18時に拝殿前からはじまります。

 

17時30分頃、大鳥居前近くに行ったのですが、すでに見物客でびっしり。

道中も見物客が大勢おり、結局、ゴール地点となる御旅所前の交差点の角に陣取りました。

 

神輿渡御開始

 

18時、花火が合図となり、御旅所前に陣取っていた担ぎ手が、勢いよく拝殿に向かって走っていきました。きっと、お神輿をお迎えに行ったのでしょう。

 

18時30分、ついに、交差点も通行止め。いよいよ神輿渡御がはじまりました。

 

御太鼓

 

日が落ちると、風も出てきて、冷え込んできました。神輿渡御の見学は、薄いコートを持参することをオススメします。

 

お清めのあと、各宮の御太鼓が1張ずつ登場。太鼓の音で神様をはやします。

 

最初は、巨大な迫力に圧倒されていましたが、6張も続くと、さすがにお腹一杯になってきました。

 

御神輿(上から順に、一之宮、二之宮、三之宮、四之宮、五之宮、六之宮、御本社)

 

御太鼓のあとは、いよいよお神輿の登場。一之宮からはじまり、二之宮、三之宮、四之宮、五之宮、六之宮、御本社と続きます。お神輿はライトに照らされ、キラキラと輝いており、暗闇と相まって、なんとも神秘的な光景でした。

 

御霊宮神輿

 

最後に、拝殿から西の鳥居を通る、別ルートの御霊宮神輿が到着。

このお神輿だけ形が異なっており、屋根がかまぼこ型になっていました。

 

御霊宮神輿だけ御旅所の門が開き、中に入って行きます。ここで神輿渡御は終了。

 

この段階ですでに21時を越えていました。

 

22時30分、やぶさめ式を見学するため、再び御旅所前へ。

すでに、御旅所の前の交差点には、神輿渡御ほどではありませんが、見物客が待っていました。

 

やぶさめ式

 

冷え込む中、待つこと数分。神馬に乗った宮司の一行が登場。
宮司は御旅所前の道路に止まり、そこでやぶさめをはじめました。馬上から、小さな矢で目の前の幟を射る。

成功するたび、拍手が起こりました。

 

これで、5日の行事は全て終了。

 

翌朝4時、花火の爆音とともに、各宮の御神輿は御旅所を出発し、大太鼓に導かれ各町内を渡御します。

 

御神輿が町内をまわる

 

朝7時過ぎ、各町内を渡御した御神輿が大國魂神社に集まってきました。

 

神輿還御

 

拝殿前の狭い中庭は各御神輿と担ぎ手と見学者でギュウギュウ詰め。でも、全部の御神輿を一度に、しかも間近で見ることができるので、御神輿を見たい方には一番のオススメかもしれません。

各御神輿は、順番に、拝殿奥の本殿に帰り、くらやみ祭りは終わりました。

 

くらやみ祭りは、関東三大奇祭のひとつと聞いていましたが、実際は歴史と伝統に裏打ちされた本格派のお祭りでした。

 

御朱印

 

今年も5月3日から行われると思います。ぜひ足を運んでみてください。

 

お祭りの詳細は、

http://festival.zombie.jp/kobeya28.htm

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