「個々があわさり、一つの全体として機能する」
それが整体観念だ。
整体観念は身の回りにもあふれている。
人が集まり、大なり小なり「組織」というものができれば、
そこには整体観念が発生する。
国会という組織には各省庁がある。
会社には各部所がある。
学校のクラスには各班がある。
サッカーには各ポジションがある。
「各」が合わさり全体として機能する。
全て整体観念である。
スポーツで、チームの一人に不調が生じれば、
周囲がサポートして助けることができる。
一方で、一人の不調が周囲に波及して、
チーム全体が不調になることもある。
監督は、不調に陥ったプレイヤーはもちろんだが、
周囲に影響が波及していないかも確認しなければならない。
人の身体も同じである。
「ストレスがあるなぁ。
消化器に影響がでていないかな?」
※肝 → 脾(ストレスでお腹が痛くなる)
「耳が遠くなってきたなぁ。
爪が割れやすくなりそうだから気をつけないと」
※腎 → 肝(加齢で血が不足して爪が割れる)
「イライラするなぁ。
深呼吸をしよう。」
※肝 ← 肺(上がった気を、深呼吸で降ろす)
「チーム自分」の監督は自分自身。
中医学を学べば名監督になれるのだ。
中医学っておもしろい。