A男は、放心状態に成りながらも、今の状況を理解しようと | |||||||
あらゆる可能性を考えた。 | |||||||
しかし、B子の荷物が全て持ち出されている事から、 | |||||||
B子はこの部屋から出て行き、もう2度とこの部屋には戻らない。 | |||||||
A男の心にB子の裏切りに対する怒り、憎しみの感情が一気に湧いてきた。 | |||||||
会社ではウダツの上がらない、将来も暗い自分に変わり果てた事、それが | |||||||
全てB子のせいであるという想い、A男のB子に対する怒りは頂点に達していた。 | |||||||
まずはB子を探し出すこと、それに全ての動力を注ぎ込んだ。 | |||||||
B子の交友関係、知人、会社の同僚、それでも見つける事は出来なかった。 | |||||||
B子の実家を知っていたので、最後はそこを訪ねた。 | |||||||
B子はそこに居た。 | |||||||
しかし、B子の両親はA男を門前払し、娘に合わせようとはしない。 | |||||||
怒りが頂点に達していたA男には、そんな先方の言葉も通じない。 | |||||||
A男は、自分の邪魔をする人間は敵でしか見えてなかったのであろう。 | |||||||
その結果、B子の家族を殺害し、隠れていたB子にも重傷を負わせた後、 | |||||||
現場に駆け付けた警察官に逮捕された。 | |||||||
この事件の初公判が行われ、殺害された親族からは重刑を願う声が | |||||||
聴かれた一方で、弁護士側からは、SMという特殊な性行為により、 | |||||||
常識では考えられない歓喜の快楽を教え込まれた。被告人にとって | |||||||
その歓喜に満ちた快楽を失うことが如何に苦痛であり、それ無では | |||||||
生きられないほどの経験を教え込まれた為との弁護がされた。 | |||||||
そんな正常ではない精神状態でこの事件は起きた。 | |||||||
その精神状態に対し、減刑を望みたいとの弁護士からの言葉が | |||||||
出たとか・・・・・。 | |||||||
専門用語を知らないので、可笑しな言い回しに成ってるかも知れませんが | |||||||
お許しを・・・・・・。 |