皆さんこんにちは!
もうドイツは寒い気節になってきました、、。ヴュルツブルグの朝は8度の時とかあります
さてミュンヘン国際の続きを書きたいと思いますが、始めにこのコンクールの概要を説明させていただきますね。
ミュンヘン国際音楽コンクールは毎年開催されていますが、毎度同じ楽器ではありません。ピアノでしたら3年のサイクルで回ってきます。今年は2017年ですので前回は2014年でした。
ピアノ部門ですと、1984年の伊藤恵さんしか優勝している方はいません。ちなみに今回のセミファイナルには日本人が2人残っておりますので、33年ぶりの日本勢優勝者がでるかもしれません、、!セミファイナルは明日(9月5日)ドイツ時間で16:00ですので、日本からご視聴になる方は23:00から見れるはずです。多分終わるの翌朝4時とかでしょうけど、、(笑)リンク貼っておきます。セミファイナルのプログラムはモーツァルトのコンチェルトを1曲(指揮者なし)と委嘱曲です。
ライブストリーミング
プログラム
話は変わりまして、だいたいの国際コンクールはそうなのですが、参加する為には予備審査があります。今回の課題曲はハイドンかモーツァルトのソナタ1曲とエチュード(どの作曲家でもOKただし、1次予選では使えない)1曲です。
ビデオ審査ではなく、珍しく音源のみの審査なので悪い人はチョメチョメしてるかもしれません。私は決してやりませんが
あとの課題曲などは書いていくと長いので省略させていただきますが、まぁ決して少なくはないです。コンチェルトの時間含め2時間くらいかな、、?
それと上にも書きましたが、委嘱曲がセミファイナルにありまして、予備審査通過者に本番の2ヶ月前ほどに送られました。今回はフランス人作曲家のパスカル・デュサパンの"Did it again"という曲です。これはこのコンクールの為に書かれているので、もちろん明日が世界初初演になります。正直、この曲が1番苦労しました。。テンポ設定が人間の限界を超えていると思います。。
中はそれぞれスタジオが数個ありそこが今回の会場として使われました結構広いところでしたよ!
会場の雰囲気はこの様な感じ
1次予選から、この人の多さの中で弾くのは初めての経験なので、舞台裏ではもう緊張しまくりでした。。係員の方と世間話をしながら待っていて、気付いたら前の人の現代曲もクライマックス。舞台裏の扉はこんな感じです
この扉開けたらもうお客さんMAXです。毎回開くたびに緊張感高まります。正直こんな写真撮るほど余裕ありませんでしたが、なかなかない機会でしたので撮りました。
この扉開けたらもうお客さんMAXです。毎回開くたびに緊張感高まります。正直こんな写真撮るほど余裕ありませんでしたが、なかなかない機会でしたので撮りました。
私のプログラムは
スカルラッティ/ ソナタ K13 ト長調
バッハ/ 平均律第2巻より9番ホ長調
ショパン/ エチュードより作品10ー1 ハ長調
リゲティ/ エチュードより第13番”悪魔の階段”
他のプログラムはこの様な感じです。
手応えとしては、緊張しすぎていたせいか、スカルラッティで左手が凡ミス。他はまぁぼちぼちという感じでしたが、個人的には少し音楽が小さくなってしまったかなという印象。普段の表現力50%て感じでした。本番はいつも難しいですリゲティは譜読み期間2,3ヶ月でしたので保険の為に楽譜を置いて演奏。(現代の課題曲は楽譜を見て弾くことができます)
演奏終了後、譜めくりの方が「譜めくりすごくミスっちゃった!本当にごめんなさい!」というまさかの発言。ですが楽譜殆ど見ていませんでしたし、問題はありませんが。(実際目つぶって殆ど弾いてたし)
そんなこともありながら、終わったーと思い、楽屋に戻ろうとしたらまさかのマイク持っている人が扉の前に立っている。。これはまさか、、
はい、インタビューです。ドイツ語です。拙いドイツ語でインタビュー答えました。質問されたことは
今どんな気持ち?
どこで勉強して、先生は誰?
今回の1次予選で大切な曲はどれ?
2次に行けなくてもミュンヘンに残るか?
とのことでした。幸いにも難しいことは聞かれなかったのでべらべらと喋りたいこと喋ってました。本番後だったから緊張しなかった!
前の記事にも書きましたが、残念な結果となりました。ですが、これほど大きなコンクールに参加できたことは光栄でしたし、これからも同じ様なことがあれば糧になると思いました。準備の仕方なども勉強になりますし。。いつも物事を前向きに考えます。
今回はこのあたりで、次回もミュンヘン編続きます今更ですが自己紹介も入れたいと思います!
また次回!