手話サークルではろうの人もよく参加している。
そしてあくまで傾向の話だが、
そのうち社会人参加者の動き方が妙にきになる事が多い。
距離は近い、女性に近い、写真は撮りまくる、注意しても聞かない。
正直息も臭い男だった。
禁止事項を破りまくる。
一部のこういった行動が、どれだけ他の人間に偏見を引き起こす要因になるかを理解していないのだろうか。
彼は堂々とろう者の文化を語る。
聴者の文化とろう者の文化は違うと堂々と語る。
それくらいは僕も知識として、体験として少しくらいは知っていたが、彼が語るものは単なる言い訳と嘲笑じみていた。
例えスキルがあろうが、技術に精通していようが、
周りと相反する彼の存在を人は心から認めることなど決してないだろう。
大体おかしいのはろうの人に限らない。
健聴者のおばさんだって、年と見た目に反する行為をしまくって周囲の空気を凍らせている。しかしながら、まわりの暖かさに惹かれてずっとそこに留まっている。
僕も同じなのかもしれない。
同じなのかもしれなくて、同じなのかもしれないそんな彼らが
たまらなく気持ち悪い。
変な匂いのする彼らが嫌で、
空気を乱す彼らが嫌で、
見た目も言動も美しくない彼らが嫌だ。
そして、そんな彼らを受け入れない自分が
一番悲しい。