夢と妄想と現実 | no title

no title

高をくくる

 

 

昔は自分の妄想の中に生きていたものだが、

最近は夢と現実と妄想との区別がますますつかなくなってきた。

いや、夢と現実の区別がつかなくなってきた。

妄想をするほどの力がもう僕にはないのだ。

中学、高校生の頃は頭の中に無限の世界さえ、想像でき得る力が自分の中にあった。むしろそれは現実を考えないことの裏返しのように、現実から目をそらせばそらすほどに強くなっていった。

 

だが、わずかながら、現実と向き合って生きるようになってから、僕の妄想力とも呼べるものは衰えていった。そして今の状態である。

 

時折見る夢。良い夢も、悪い夢も、それが本当にあったことのように感じる。確認の方法は実際のところないのだ。思ってしまった。自分の記憶なんてものは殆ど夢で見たものと変わらないんじゃないかと。その記憶を共有する誰かが居て初めて夢との区別ができる。

 

現実、過去にあった嬉しいこと、困難なこと。それは本当にあったのか? 時折不安になった。1年前にあった、僕が目指したすべてのことが、この2017年に全て流されていくように僕は堕ちていった。堕ちたのか。覚めたのか。

 

周りに人が居ない。「自分」と話してくれる人が居ない。団体の自分じゃない。飾らない? いや、飾ってもいい。誰かと。気を使わずに、大切な人と、なんでもない話をしたい。

 

自分にはそんな資格がないのかもしれない。今の自分には。

理想的に、理性的にいきたい。時折来る妙な激情やいらだちに飲まれたくない。DV夫や、イカれた人間とはこうして生まれ落ちていくのかもしれない。鬱屈させてはいけない。下じゃなくて、方向を修正しないといけない。だけど、どうしたらいいのだろう?