ヒュームディルタイ超ひも理論バークリ倫理観念論理哲学論考ヴィトゲンシュタイン
飛ぶ単語の端々に聞き覚えがありながらも、正確にその意味を頭の中から探すことはかなわず、盛り上がるゼミの部屋を笑って過ごすしかない。
やばい全然分からない。
僕のゼミは3人だが、哲学に積極的、あまりに積極的な2人のおかけで僕は帰るタイミングさえ見つけられず、虫眼鏡に焼かれる蟻のようにいたぶれる。
「まるでフランス学会への文句だよ」
「ははは」
謎の笑いが起きて、それに無理やり合わせる自分。つらい。フランス学会ってなんだよ。
大教室ではパソコンでメモを取ることにした4回生。こうすると頭に入ってくるくる。字よりも情報量も多く、やろうと思えばイラストだってのせられる。
それが終わればサークルだった。
なんだか、五限目を終えていくこの感覚が懐かしい。
僕は変わった? 変わっていない。
変わっていてほしい。
願望。
後輩たちは、居残って練習を重ねる。
3回生は居ない。
どうか、彼らにとってこの学園祭練習が、
楽しいものでありますように。