3年も時間をかけて学習していると
手話学習者の中にも天才と凡才が居るのが分かってくる。
何にでもこういった才能の差というものは生まれてくるものだ。
残念ながら。それは学校の先生でさえ否定しない。
天才の特徴とは
・上手い人の表現を少し見ただけでトレースすることが出来る
・理屈を抜きにして自然な習得が出来る
・辞書などは参考にせず、会話を通して習得する。所謂ナチュラルアプローチか
・長期間の学習を必要としない
・強い意欲を必要としない
大体こんなイメージだった。
長期間の練習などせず、自然にレベルが上っていく、それが天才型であった。
凡才の特徴とは
・指文字→単語習得→辞書学習→実践→文法理解……手順を踏んで学習していく
・理屈で考えやすい、日本語に縛られることが多い
・長期間の学習によってようやく日常会話レベルに至る
・強い意欲を持たなければ学習が継続しない、すぐにレベルが落ちる
大体こんなイメージだった。
まさに自分が凡才型である。
しかし、凡才型というのも利点がある。
・大概の人間が凡才型であるために、その他の手話学習者の気持ちが分かりやすい
ぶつかるであろう壁を想定することが出来る
・自然で習得ではないので、逆に理屈を相手に伝える土台がある
・習得に長期間を要するので、その過程で色んな人間と知り合える
挙げてみたものの天才型も同じような事ができる。
要するに努力する天才には勝てないということなのだが。
手話は所謂言語なので、本来そんなことを考える機会は少ない。僕のように誰かと比べたりを繰り返した人間くらいしかこういうことは考えないのだろう。