毎月第4日曜日に行われる交流会企画の運営をしている。会議は月に8回あり、会議をするための合宿が年に4回あるという超会議サークルであることは間違いなかった。昔自分の団体以外で活動したくて仕方なかった頃、この団体に拾われた。
しかし、拾われたものの、この団体のレベルはとてつもなく高かった。午後10時まで行われる会議に、徹夜で行われる会議、全てが声なしの環境で行われる。あまりのきつさに寝落ちしたり、怒られたり、任された役目を途中でクビになったりした。
そんな感じで2年経った。この日から僕はこの団体の代表になる。
ただ、そこに若干の不安もあった。この団体で積んだ経験のおかげで、僕は去年自分のしたいことを中途半端ながら実現出来たのだろう。その恩は返さないといけない。しかし、この団体で受けた屈辱と軋轢の記憶が邪魔をして100%愛を注げる自信が今の自分にはない。
団体の代表とはなにかといえば、「その団体に100%を注げる人間」であると思っている。どんなに不器用だろうが、スキルがなかろうが、100%を注げない人間に対して僕は違和感を覚えざるを得なかった。そして、他人に求めるのならば、自分がそうあらなければならないのだ。
午前5時に起きて、神戸に向かった。久しぶりに会った子と合流した。いつも通り、午前の準備を終えて活動が始まる。今月はなぜか高校生がやってきてアンケートをさせられたけれど、特に問題はない。
代表就任を終えた。日曜日の1日を無給で使ってしまうのは痛いところだが、寂しい僕にとってはいいことなのかもしれない。自分の気持ちとスキルを、どこまで・どうやってこの団体に注げるのか、それが問題である。