後任育成について考えたかった 3/3 | no title

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高をくくる

 

 

重い心を抱えたままで、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。落ち込んでいる期間というのは思っているよりも自分にいい影響を与えないと思った。3年間で、そんな期間は山ほどあった。後輩達にその辺りを教えてあげたくなったけれど、正直後輩達は僕の教えなど、殆ど求めてはいなかった気がする。僕の先輩も、あんなに沢山の時間がありながら、僕に何も教えようとはしなかった。彼がしようとしたのはせいぜい、僕にチャンスを1つ与えようとしたぐらいである。

 

その話でいうと、結局僕はそのチャンスすら蹴ったわけなのだが。だとすると、あの男から僕は基本的な単語知識しか引き継いでいないことになる。果たしてその程度で本当に良かったのだろうか。謎だ。後任育成……という単語について考えるのは、もう少し先のことになりそうだ。

 

今日から就職活動を再開することにする。しばらく休業していたのだが、やはり僕は家の中にいると人間的に腐っていくのだ。今日も街へ躍り出た。

 

就職活動。就職活動といっても程度に差はありまくりである。今日は単なる合同説明会なのだから。事前に簡単なレビューサイトで評判を調べて、会社を絞ってから行くことにする。説明会を受けると、受けた会社からその後メールでの選考連絡をもらうことが出来る。よって、僕のような腐れ人間でもある程度のルートを知ることが出来るのだ。

 

今日はあの「電通」がブースを設けていたので、聞いてきた。今までいくつかの合同説明会に参加してきたけれど、電通のは少し変わっていて、動画をふんだんに使われていて、社風や福利厚生などについての話が一切なかった。そしてブースに人が少なかった……異常に。しかし、動画はよいものだった。色紙が100色以上あるんだよという謎のアピールポイントが印象深い。

 

説明会を終えて家に帰る……なんだか、まだまだ陽は高い。拍子抜けである。よって僕はパソコン部の時の会計の彼とサイゼリアに行くことにした。