明るい河原 1/31 | no title

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高をくくる

 

 

3回生の団体代表時代を終えて

僕は就職活動学生となった。

モラトリアムの終わりというが、まだまだそんな気分ではない。

そもそも大企業はおいといて多くの企業も学生を受け入れるために

大型のイベントを企画してくれており、

結構甘いような印象を受けている。

あくまで印象であるが……

 

明日から2月というさらに切羽づまる日を迎えるというのだが

僕は先輩に呼ばれてある街に来ていた。

それもバトミントンのラケットとシャトルとフリスビーとパソコンを持って。

重くて仕方なかったが、着くと「どこかでうどんを食っていて」

と命令がくだされた。

 

紆余曲折の末、川沿いにたどり着いた。

人は少なかった。

確かに考えれば1月末というのは平日である。

風が強く、明るい日だった。

といってもしばらくすると雲が押し寄せくらくなってきた。

 

カラオケへ行き、何曲か歌う。

 

なんだか不思議な日だった。

今の僕には先輩と彼女くらいしか相手が居なかった。

色々考えた末に団体と縁をしばらく切ることにしたとはいえ

僕は団体を切った後に残った縁こそ大切にしなければなぁ、と

少々考えていたのだが。結果殆ど残らなかった。

 

大学生活はほぼ団体の為に費やされたのだろうか。