会話 現実と文字 1/11 | no title

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高をくくる

 

 

男女の会話にはすれ違いが起きたりする。

こんなやり取りを見かけたことはあるだろうか。

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出展:2ch

女『車のエンジンがかからないの・・・』

男『あらら?バッテリーかな?ライトは点く?』

女『昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう』

男『トラブルって怖いよね。で、バッテリーかどうか知りたいんだけどライトは点く?』

女『今日は○○まで行かなきゃならないから車使えないと困るのに』

男『それは困ったね。どう?ライトは点く?』

女『前に乗ってた車はこんな事無かったのに。こんなのに買い替えなきゃよかった。』男『・・・ライトは点く?点かない?』

女『○時に約束だからまだ時間あるけどこのままじゃ困る。』

男『そうだね。で、ライトはどうかな?点くかな?』

女『え?ごめんよく聞こえなかった』

男『あ、えーと、ライトは点くかな?』

女『何で?』

男『あ、えーと、エンジン掛からないんだよね?

  バッテリーがあがってるかも知れないから』

女『何の?』

男『え?』

女『ん?』

男『車のバッテリーがあがってるかどうか知りたいから、ライト点けてみてくれないかな?』女『別にいいけど。でもバッテリーあがってたらライト点かないよね?』

男『いや、だから。それを知りたいからライト点けてみて欲しいんだけど。』

女『もしかしてちょっと怒ってる?』

男『いや別に怒ってはないけど?』

女『怒ってるじゃん。何で怒ってるの?』

男『だから怒ってないです』

女『何か悪いこと言いました?言ってくれれば謝りますけど?』

男『大丈夫だから。怒ってないから。大丈夫、大丈夫だから』

女『何が大丈夫なの?』

男『バッテリーの話だったよね?』

女『車でしょ?』

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この話は一見、女性サイドが全く人の話を聞かずに

なんだこいつうっとおしいなぁ、となるかもしれない。

しかし、見方を変えて見れば、

男性には察する気持ちが足りないともいえるかもしれない。

 

女性はもしかしたら男性に車で迎えに来てほしいだけで、

だから車が駄目になったというアピールをしている。

 

女性はもしかしたら自分で解決を始めるまで

男性に話を聞いてほしいだけかもしれない。

だから愚痴をこぼしている。

 

この内容を僕は半月ほど前に授業で習ったのだけれど

さっきちょうどこれと同じような事態に陥った。

僕は必至で解決方法を提示するのだが、

相手は少しそれたような発言をしてお互いにどんどんと険悪になっていく。

なんとかなりはしたが……。

 

現実の会話ではここまですれ違うことは珍しいのではないだろうか。

僕が先ほどこのような状態に陥ったのもMessenger内の話である。

表情や声のトーンが失われた文字でのチャットは

著しくすれ違いの可能性を高めているといってもいいだろう。

 

LINE会議なども同じだ。

険悪感が満ち足りてしまい、まともに話をすることすら出来ない。

 

これについてどちらが悪いということはないのだろう。

 

「これは愚痴です、解決方法の提示などは要りません」

と予め断って話を始められる女性も多くはないだろうし、

「その問題に対しての解決方法を今から述べます」

と予め断って話を始める男性も居ないだろう。

 

そもそもこれらは男性女性と区別されているものの、

両性とも人間である以上、する可能性は十分にある。

 

やはり重要なのは現実の会話ということである。

 

そんなことを思った一日だった。