遅延に振り回されて 1/6 | no title

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高をくくる

プレ卒論。

今年一年、僕がゼミでやるであろうことは卒論を完成させることである。哲学科というよくわからない学科に入ってしまったことが運の尽きか、僕の所属するゼミは一年間ひたすらに先生と個人面談を重ね、卒論完成を目指すようだ。ゼミ合宿も、グループワークも、大会も、ゼミで出店を出すこともない。

その一年の基盤となるものこそ、プレ卒論である。大学生としての僕に、

今取り組める少ない課題だ。片付けたら就職活動せねばならん。

 

今日はプレ卒論に取り組んだ。三分の一しか進まなかった。

昨日の会議に引き続いて今日も会議である。

 

午後五時からで一時間で終わらせるつもりだったのだが……、

移動中に連絡が入りった。

 

「六時になる」

 

会議相手は病院で一時間待たされるようだった。

出発している僕は今さらどうにもできないわけである。時間を潰すしかない。

 

会議場所であるパン屋についた。午後四時半。残り一時間半。パン屋である以上、居座る為にはパンを購入しなければならない。「とろとろチーズダッチ」ひとつを購入した。チマチマと食べながら時間を潰した。

 

そろそろ六時だな……というころ、再び連絡がはいった。

 

「七時になる」

 

心が一瞬ざわついた。今日は早く帰れると思ったのに。僕は結局三時間パン屋で時間を潰すことになった。「とろとろチーズダッチ」を更に二つ購入することにはなった。食生活の乱れをなんとかしようとしているのに、これはまずい。