8日、AKB48劇場の開場10周年を記念した特別講演が開催された。公演前には、劇場のシンボルである二本柱にAKB48カラーのテープが巻かれる恒例行事も執行。高橋みなみ総監督と1期生である小嶋陽菜、峯岸みなみ、及び各チームのキャプテン(チームB:木崎ゆりあ、チーム4:高橋朱里)の手によりテープが貼られ、その数は10本目となった。
◆10年の歩みに感動?
特別記念公演の幕が開けると、ステージには現役メンバーより、119名がずらりと整列。グループ総監督の高橋みなみが「皆さんと今日この日を迎えられたことを、とても嬉しく思っています」と挨拶し、10周年特別記念公演はスタートした。まずは、10年の間に様々な変遷をたどって現在の体制になったAKB48の5チーム(A、K、B、4、8)が、それぞれパフォーマンス。その後、高橋みなみがセンターを務め、かつ本人が参加する最後のシングル「唇にBe My Baby」(12月9日発売)を披露した。
公演中には、10年前に劇場公演が開演した19時に向けてのカウントダウンも実施。1年前から劇場に設置された時計が「0」になると、峯岸は「ステージから見える景色は変わらない。予想以上に感動している」と感慨深けだったが、小嶋陽菜は対照的に「びっくりするくらい5分前と変化ない」とあっけらかんと語り、会場から笑い声があがった。
◆歴代メンバー集結
後半は、劇場公演の記念すべき1曲目を飾った「PARTYが始まるよ」から始まり、「Dear my teacher」「毒リンゴを食べさせて」と、10年前のオープニングを飾った楽曲を続々披露。ユニットコーナーでは、向井地美音・大島優子らの「ごめんねジュエル」、松井珠理奈・篠田麻里子らの「Confession」など、現役メンバーと卒業メンバーによる夢のコラボレーションが実現した。
AKB48の10年を代表する盟友・高橋みなみと前田敦子による「右肩」には、大きな歓声がおくられ、瞳を潤ませる一幕も。終盤には、現在の選抜メンバーに卒業メンバーも加わり、「大声ダイヤモンド」「ヘビーローテーション」など、ヒットシングルが続いた。
◆新総監督の誕生
そして、高橋から、奇しくも当日が23歳の誕生日の横山由依へのグループ総監督の「継承式」も執り行われ、横山がついに総監督に就任。「AKB48のライバルはAKB48です。超えなければならない壁は、これまでのAKB48。歴史に負けない新しいAKB48をみんなと一緒に作っていきたい」と、声をふるわせながらも力強く宣言した。
最後には、現役メンバーと卒業生がステージに登場して、10年間支え続けてくれたファンへの感謝の気持ちを込めて「あなたがいてくれたから」を披露。さらに、本公演には出演しなかったものの劇場に駆けつけた卒業生たちも参加して「桜の花びらたち」を歌唱して、幕を下ろした。