パパノハナシデスガナニカ?
えー、まず高柳パパ(仮称w)は今もなお健在です、はい。
高柳は一般的な家庭から見ると、高柳パパと高柳の関係は昔からかなり良好でした。はい、今もそうです。
高柳パパは仕事には厳格で、家庭ではひょうきんという、息子から見てかなりイケてるパパであります。男ふたり兄弟という家庭環境であったため、憎まれ役は母親が常でした。
反抗期など、必要なときには高柳パパからの説教を喰らうこともしばしばではありましたが、彼のしつけ方・しかり方というのは、管理職になった高柳がかなり影響を受けています。
上手なしかり方というのは、しかる相手をがんじがらめにしてしまわないことがコツです。四面楚歌、ぐるりを包囲して逃げ道をなくしてしまうと、最終的には降伏する他ありません。そのしかり方で教育を施すと、最終的に構成される性格はイエスマンぽく見えて実は腹黒というものに成りがちです。
逃げ道をそっと、1箇所だけ空けてしかる。
これを実践すると、その1箇所を探し出すことができた息子は自力で脱出できます。これは逃げるということではなく、逃がされた感謝と、包囲された理由を理解したという事実を伴います。
このあたりは言葉で説明することも難しいので、あまり深くは書きませんが、要は高柳パパが高柳に施した教育は、今となっては納得のいくものであったと感謝している次第です。
そんな高柳パパが、昨年暮れに生まれて初めて入院しました。病名は、「肺がん」です。・・・・ステージⅣでした。
えー、くどいですが(w)、高柳パパ(仮称w)は今もなお健在です、はい。
父親の背中は、偉大です。息子が何歳になっても、小さく見えることはありません。
ヘルニアになって重い荷物を持つことができなくなっても、いつも息子の盾になってくれたその背中には、到底追い越すこともできないと感じています。
高柳パパはステージⅣにも関わらず、今のところ病巣の撤去にも成功し、残された余命も当初の予想よりは長いものとなりました。
実家を出た今も、高柳が苦境に立ったときにはうっすらと父親の背中が目の前に立ちはだかり、息子を守ってくれている気がしてなりません。
普段、恥ずかしくて言えない気持ちを、こんなところで言うのもどうかとは思いますが、ひとこと「ありがとう」と記しておきます。
タイミング的にどうかとは思いましたが、逆に今書いておくべきかな、聞いて欲しいな、という思いで一筆啓上候。