真央「ねえ、まほろ。日本の神話や信仰って、太陽や月が中心だと思ってたんだけど、星に祈る信仰もあったの?」

まほろ「うん、日本にも**『星辰信仰(せいしんしんこう)』**っていうのがあって、昔の人たちは星を神聖なものとして崇めてたんだ。」

真央「へぇ、星座占いとかなら馴染みがあるけど、日本の神話に星の信仰ってどんな風に関わってるの?」

まほろ「実は、古代の日本では特に**北極星(妙見菩薩)昴(すばる)**が重要視されていて、これが後の信仰や占星術にも影響を与えてるんだよ。」


🔹 日本における星辰信仰のルーツ

真央「そもそも、どうして昔の人たちは星を神聖視したの?」

まほろ「一つは、星が夜空に不変の輝きを放っていることが、神の存在と結びついたからだね。」

🔸 古代日本の星信仰

  1. 北極星(妙見信仰) → 天空の中心として不動の位置にある星で、宇宙の秩序を司る神とされた。
  2. 昴(すばる・プレアデス星団) → 多くの国で特別視されている星団で、日本では「六連星(むつらぼし)」と呼ばれた。
  3. 牽牛・織女(七夕伝説) → 中国から伝わった織姫と彦星の物語が、日本の「棚機津女(たなばたつめ)」信仰と結びついた。

真央「なるほど。たしかに北極星はずっと動かないし、夜空で目立つ星って昔の人にとって特別な存在だったんだろうね。」


🔹 北極星と妙見菩薩— 天空の中心を司る神

真央「北極星って、具体的にどんな信仰があったの?」

まほろ「日本では妙見信仰っていう形で信じられてたんだ。」

🔸 北極星と妙見信仰

  • 北極星は天空の中心にあり、動かないことから「宇宙の不変の真理」として崇められた。
  • 妙見菩薩(みょうけんぼさつ)は北極星の神格化で、武士や庶民に信仰された。
  • 特に千葉氏や島津氏といった戦国武将が妙見信仰を大切にしていた。

真央「えっ、戦国武将も信仰してたの?」

まほろ「そうだよ。戦国時代は星の配置を見て戦の吉凶を占ったりしてたからね。」


🔹 昴(すばる)— 日本神話と六連星の秘密

真央「昴(プレアデス星団)って、スバルの車のマークにもなってるよね?」

まほろ「そうそう。昴は、古代の日本でも**『六連星(むつらぼし)』**と呼ばれていて、特別な意味を持ってたんだ。」

🔸 昴(すばる)と日本の信仰

  • 昴は「統一」「協調」を象徴する星団とされ、農耕の暦と関係していた。
  • 『日本書紀』では、天照大神(あまてらすおおみかみ)が昴を見て農作業の時期を決めたとされる。
  • また、昴は六つの星が集まっていることから、「六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)」を象徴するとも考えられた。

真央「六道と関係があるっていうのは意外かも。でも、確かに夜空でまとまって輝いてるのを見ると、不思議な力を感じるよね。」


🔹 星辰信仰とスピリチュアルな視点

真央「じゃあ、星辰信仰ってスピリチュアル的にはどんな意味があるの?」

まほろ「星は昔から“未来を照らす光”と考えられていて、星を見つめることで運命や導きを知ることができると言われてるんだ。」

🔸 星辰信仰のスピリチュアルな意味

  1. 北極星(妙見) → 宇宙の中心=人生の軸を定めるエネルギー
  2. 昴(プレアデス) → 魂の集合意識や霊的な成長を象徴
  3. 七夕の星 → 縁や出会いをつなぐエネルギー

まほろ「現代でも、星占いやホロスコープがあるように、星を通じて宇宙のメッセージを受け取る考え方は根強く残ってるよね。」

真央「うん。そう考えると、夜空を見上げるのも違った気持ちになりそう!」


🔹 まとめ:星に願いをかけるのは本能かもしれない?

🔹 星辰信仰は、宇宙の秩序を司る神々への信仰から生まれた。
🔹 北極星(妙見菩薩)は「不動の中心」として、武士にも信仰された。
🔹 昴(プレアデス星団)は「六道」や「農耕」と結びつき、日本神話にも登場する。
🔹 スピリチュアル的には、星は未来や運命を照らす光としての意味を持つ。

まほろ「夜空の星を見つめると、昔の人たちが感じた神秘に触れられるかもしれないね。」

真央「私も今度、星を見ながら願いをかけてみようかな!」

まほろ「いいね! 星には宇宙のエネルギーが宿ってるから、きっと願いが届くよ。」

あなたも、夜空を見上げて、星からのメッセージを感じてみませんか?