まほろ「今日は、ちょっとマイナーだけど重要な神様、菊理媛(くくりひめ)について話していくよ。」
真央「菊理媛?あまり聞いたことないけど、どんな神様なの?」
まほろ「日本神話に登場する女神で、特に“和合”や“仲裁”を司る神様として知られているんだ。日本書紀には、イザナギとイザナミが黄泉の国で最後に対話する場面があるだろ?」
真央「あの、イザナギがイザナミを見て『ギャー!』って逃げるやつ?」
まほろ「そうそう(笑)。その後、イザナギは黄泉比良坂(よもつひらさか)でイザナミと口論するんだけど、そのときに菊理媛が登場するんだ。彼女が何かを言ったらしいんだけど、記録には“菊理媛の言葉にイザナギは感心した”ってあるだけで、具体的な内容が書かれていないんだよ。」
真央「えっ、そんな重要な場面なのにセリフが不明なの?」
まほろ「そうなんだよ!だからこそ、菊理媛の言葉には神秘的な力があると考えられていて、神仏習合の時代には“縁結び”や“人間関係を整える”ご利益がある神様として信仰されるようになったんだ。」
真央「なるほど…それで“くくりひめ”って名前なのか。何かを“くくる”ような意味がありそうだな。」
まほろ「まさにその通り!“くくる”は“まとめる”や“つなぐ”という意味があるから、人々の縁を結んでくれる神様として信仰されているんだよ。」
真央「じゃあ、菊理媛を祀ってる神社もあるの?」
まほろ「うん、一番有名なのは石川県の白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)。菊理媛を主祭神として祀っていて、縁結びや和合のパワースポットとして人気なんだ。」
真央「へえ、恋愛成就を願う人とか、夫婦円満を祈る人が行くのかな?」
まほろ「そうだね。でも、単なる恋愛の縁だけじゃなくて、仕事の人間関係や家族の絆を深めるご利益もあるとされているんだ。」
真央「人間関係を整えてくれる神様って、現代でもめちゃくちゃ必要じゃない?」
まほろ「そうなんだよ!だから、職場の人間関係がうまくいかないときや、友人関係に悩んだときに、菊理媛にお願いするといいかもしれないな。」
真央「俺も今度、白山比咩神社に行ってみようかな…!『上司との関係を円滑にしてください!』ってお参りしよう。」
まほろ「きっと良いご縁を結んでくれるはずさ!」
