シンプルなタイトルですね。

《地底の魔術王》の事件でも魔法博士という人物が現れましたが、
この魔法博士は別人でしょうか。
ある日の夕方、少年探偵団の井上君とノロちゃん(野呂一平君)は怪しい車を尾行します。
それにしても、妙にスピードの遅い車です。徒歩で尾行できるのですからね。
車に乗っていたのは魔法博士と名乗る老人でした。
井上君とノロちゃんは捕まってしまいます。
部屋の壁には何人もの不気味な人間の絵が描かれていました。
場面は山下清一さんという製鋼会社の社長の家に移ります。
突然、山下さんの息子の不二夫君の前に黄金の怪人が現れました。
怪人は『君のおとうさんが大事にしているグーデンブルクの聖書を頂く』と言いました。
そして不二夫君の目の前で恐ろしいことが起こりました。
黄金の怪人が20センチぐらいに縮んで、古井戸の中へ飛び込んでしまったのです。
怪人が体の大きさを自由に変えられるとすれば、山下さんの家にも楽々と忍び込むでしょう。
案の定、黄金の怪人は聖書を盗みにやってきました。
聖書を盗んでしまうと、怪人は姿を消してしまいます。
完全な密室なのに、どこから逃げたのでしょうか。
それから三日後のことです。怪しい老人が道端で黄金の怪人の人形を売っていました。
少年探偵団の団長の小林君たちは老人を尾行します。
しかし、老人たちは尾行されていることを知っていました。
小林君たちを待ち構えていたのは巨人です。
ああっ、このままでは巨人に飲み込まれてしまいます!
体の大きさを変えられる怪人も、少年たちを飲み込もうとする巨人も、
きっと魔法博士が生み出したに違いありません。
それにしても、なぜ魔法博士は少年探偵団の団員を狙うのでしょう。






