私が質問すると、小男は目を丸くした。
小男「何が行われるかですって!? そんなことは御存知のはずでは…
今日は同士のイサクソンが祝福を受ける日というのを知らないのか!?」
ここまで言うと、小男は私の表情から察したらしい。
小男「お前さん、御主人様の友人じゃないな!」
小男は慌てて扉の方へ向かう。
小男「ああ、うっかり口を滑らせてしまった。
ご、御主人様に知らせなければ、わしが殺されてしまう!」
おっと、彼を逃がすと面倒なことになりそうね。
私は小男よりも先に寝室から飛び出すと、外から鍵を掛けて錠前を下ろす。
★ガチャンッ☆
これで当分は出られないはずよ。さあ、こんな館からは一刻も早く逃げ出そう。
長居していると、何が起きるかわからない。
私は今、玄関ホールを見下ろせる踊り場に立っている。廊下を右へ進めば、すぐに扉に突き当たる。
左手を見ると、廊下は少し先で右に折れているようだった。
私は廊下を右へ進み、頑丈そうな木の扉の前で立ち止まった。
ガサッ…
────!! 何の音かしら? 私は驚いて振り向いた。
壁掛けが風に煽られて揺れているだけだった。何も怖がることはない。
しかし、再び扉の方を向いた途端、私の心臓は凍りついた。
め、目の前に白い人影が… 幽霊だ! ウェディングドレスを着た女性の幽霊だ!!
(恐怖点+1、0→1)
幽霊「神様、感謝します。間に合った。あなたを見つけることができた」
私を捜していたというの!? 何のために…
幽霊「さあ、早く部屋に入るのよ。あなたに話したいことがあるわ」
は、はい…
★ステータス
技術点 11(戦うときは-3)/11
体力点 16/18
運点 9/9
恐怖点 1/10
