国際版 少年少女世界伝記全集㉔ 《オルコット/田中正造》 | TAKAYAN'S ROOM

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少年少女世界伝記全集の第24巻です。




オルコットは19世紀を代表する小説家の一人です。
田中正造は自分勝手な支配者の政治を許さないという姿勢を貫きました。



1832年の11月にルイザ=メイ=オルコットは生まれました。



オルコット家は裕福ではなかったので、ルイザと姉のアンナは学校へ通えませんでした。
しかし、ルイザたち四姉妹は自分たちを哀れだと思ったりはしませんでした。



オルコット家は引っ越しをすることが多かったそうです。
パンが主食ですので、 麦の取り入れは大事な仕事です。



ルイザは芝居の脚本を書くのが得意でしたが、演じることも得意でした。

ルイザは自分の胸に夢を抱きます。女優になろうか… それとも作家がいいだろうか…




エレン=エマソンという哲学者はオルコット家に親切にしてくれました。
ルイザもエマソンを尊敬していました。彼女はエマソンのために一冊の本を書きました。



やがてルイザは作家の道を歩むことに…




もちろん、続編の《愛の四姉妹》も名作です。
この二つの作品に登場するジョゼフィン=マーチはオルコット自身がモデルなのです。
一度は読んでみることをお勧めします。



田中正造は1841年に生まれました。



彼は小中村(現在の栃木の佐野市)の村長の息子です。



1853年、アメリカの船が浦賀に入港してきました。
外国との交流に賛成する人と反対する人たちが争うようになります。



しかし、田中正造は全く気にしません。
日本の天下がどうなろうと、百姓としての役割を果たすだけだと考えていました。



正造はカツという女性と結婚しました。そして子供もできました。



不気味な色をした水… 次々に浮かび上がる魚の死体…
渡良瀬川に何が起こっているのか?



どうも原因は足尾銅山にあるようです。

ここから鉱毒が渡良瀬川に流れ込んでいるのでは…?

利益のために国民を犠牲にする政府に対して、田中正造は食い下がりました。

しかし、政府は工事をやめるどころか、災害防止のために一つの村を潰したりしました。



田中正造は一生を通して農民たちの生活を守ろうと努力しました。

足尾銅山は1973年に閉山され、今は観光地になっています。