少年少女世界文学全集の第20巻です。

どんな未来がデビッドを待っているのでしょう。

それでは、本をケースから取り出して…
デビッドは幼い頃、優しい母と家政婦のペゴティーと三人で、楽しく暮らしていました。
(父はデビッドが生まれる前に他界しています)
デビッドの住んでいる家です。
ある日、デビッドたちが家に帰ってみると…
見たこともない犬が犬小屋にいました。家政婦のペゴティーはデビッドに言います。
ペゴティー『新しいお父上が来たのですよ』
その新しい父というのはマードストンという男でした。
マードストンの姉のジェーンもデビッドたちの家に住むことになりました。
デビッドを見た途端、ジェーンは口に出して言います。
ジェーン『私は子供が嫌いなのさ。この子も気に入らないね』
マードストンはデビッドに勉強を教えます。デビッドが答えを間違えたりすれば…
デビッドを鞭で打つのでした。
マードストン『こんな問題もできないのか。恥を知れ!』
マードストンとジェーンが来て以来、デビッドにとって憂鬱な毎日が続きます。
母もマードストンたちに逆らえないのか、デビッドを助けてくれません。
やがてジェーンはデビッドを学校へ通わせることにしました。
意地の悪い校長はデビッドの背中にプラカードを貼り付けます。
プラカードには『この者 注意 噛みつきます』と書かれています。
授業中には何度も鞭で打たれるし、食事はおいしくないし…
しかし、やがて休校日が来ました。少しの間ではありますが、我が家に帰れるのです!
我が家に帰ると、嬉しいお知らせがありました。
母のクララがデビッドの弟を産んだのです。
しかし、数ヵ月後にクララはデビッドたちを残して他界してしまいます。
孤独なデビッドに幸せは訪れるのでしょうか。
悲惨な展開が続きますが、最後まで読むべき作品です。
いつか悲しい過去は消え去り、希望が見えてくることを信じて…












