《眠れる森の美女》とも呼ばれる作品です。

七人の仙女が招かれ、姫(王様と妃の子供)のために盛大な宴が始まります。

そこへ現れたのは、年輩の仙女でした。
この仙女は長年の間、自分の塔に籠っていたので、王様も忘れていたのです。
老いた仙女は不吉なことを言い出しました。
『姫は結婚できる年齢になったとき、紡錘に刺されて死ぬだろう』
これは宴に招かれなかった負け惜しみでしょうか。いや、そうではなさそうです。
王様は『今の呪いを取り消してくれ』と頼みます。
しかし、老いた仙女は立ち去ってしまいました。
王様と妃は美しくなった姫を連れて、別荘の城に来ました。
姫は別荘が気に入って、中を探検します。
部屋を抜けて、廊下へ出て、天窓を抜けていきます。
すると、高い塔に出ました。
お婆さんは16年前の事件を知らないらしく、紡錘で糸を紡いでいます。
『私もやってみたいわ』
姫はお婆さんに頼みました。お婆さんは快く紡錘を貸してくれました。
ところが、紡錘の先端が指に刺さり、姫は気を失ってしまいます。
あの老いた仙女が言った通りのことが起こったのです!
知らせを聞いた若い仙女が駆けつけました。
仙女は魔法の杖で王様と妃以外の全てを眠らせてしまいます。こうしておけば、奇跡的に姫が目覚めたときも一人ぼっちではないのです。
王様と妃は仙女に礼を言うと、姫を置いて城を後にしました。
この瞬間、姫は眠り姫となったわけです。
『深い茂みの奥にある城に王女が眠っている』
そんな話を老人から聞いて、王子は中庭へ踏み込みます。
彼は眠り姫の呪いを解くことができるのでしょうか…?
実を言うと、《ねむりひめ》を熟読したのは初めてです。
子供の頃、なぜ読まなかったのか…?
やっぱり『女の子向け』という印象が強かったのでしょう。












