国際版 少年少女世界童話全集⑮ 《ねむりひめ》 | TAKAYAN'S ROOM

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主に本を楽しんでいます。
読みにくい場合はPC版で閲覧してください。

《眠れる森の美女》とも呼ばれる作品です。




高級感のある装丁です。



どちらかと言えば、女の子向けの作品でしょうか。




童話も民話も名作ばかりです。




王様と妃の間に、待ち焦がれた子供が産まれました。
七人の仙女が招かれ、姫(王様と妃の子供)のために盛大な宴が始まります。




そこへ現れたのは、年輩の仙女でした。
この仙女は長年の間、自分の塔に籠っていたので、王様も忘れていたのです。
老いた仙女は不吉なことを言い出しました。

『姫は結婚できる年齢になったとき、紡錘に刺されて死ぬだろう』

これは宴に招かれなかった負け惜しみでしょうか。いや、そうではなさそうです。
王様は『今の呪いを取り消してくれ』と頼みます。
しかし、老いた仙女は立ち去ってしまいました。




王様の命令で国中の紡錘が燃やされることになりました。




それから16年の年月が流れました。
王様と妃は美しくなった姫を連れて、別荘の城に来ました。
姫は別荘が気に入って、中を探検します。
部屋を抜けて、廊下へ出て、天窓を抜けていきます。
すると、高い塔に出ました。



塔には耳の遠いお婆さんがいました。
お婆さんは16年前の事件を知らないらしく、紡錘で糸を紡いでいます。

『私もやってみたいわ』

姫はお婆さんに頼みました。お婆さんは快く紡錘を貸してくれました。
ところが、紡錘の先端が指に刺さり、姫は気を失ってしまいます。
あの老いた仙女が言った通りのことが起こったのです!



知らせを聞いた若い仙女が駆けつけました。
仙女は魔法の杖で王様と妃以外の全てを眠らせてしまいます。
こうしておけば、奇跡的に姫が目覚めたときも一人ぼっちではないのです。
王様と妃は仙女に礼を言うと、姫を置いて城を後にしました。
この瞬間、姫は眠り姫となったわけです。



それから100年の年月が流れました。城の周りには茨や雑草などが茂っています。



ある日、一人の王子が通り掛かりました。

『深い茂みの奥にある城に王女が眠っている』

そんな話を老人から聞いて、王子は中庭へ踏み込みます。
彼は眠り姫の呪いを解くことができるのでしょうか…?



このままでは、殺される!



助けが来ました。こんな美人を死なせてはいけません。



さあ、腕を振るいましょう。



すごい画力ですね。


実を言うと、《ねむりひめ》を熟読したのは初めてです。
子供の頃、なぜ読まなかったのか…?
やっぱり『女の子向け』という印象が強かったのでしょう。