久しぶりの海。


新しく始めるお仕事の手続き系でドタバタしていて、なかなか海にお散歩に行けませんでした。


そんな中、以前の職場仲間が数ヶ月前に亡くなっていた知らせが届き、

なんだか身体の力が抜けてしまいました。


作業も終わり、帰り路、ヘロヘロしながら海岸に。


歩く気力も薄れていたので、

海岸の石ころの上にゴロンと寝そべった私。


いつしか、わおわお泣いていました。


仲間は、長いこと統合失調症を患っていたらしく、

合併症と思われるあらゆる不定愁訴に悩んでいたらしのだけど、一緒に仕事をしていた時は一言も言わなかった。


いや、言えないよね。大概。。。


その事と手足が痺れて仕事どころかまともに生活が送れないと、

電話して来たのは6月末の事でした。


出先だった事もあり、電波の状態も悪く、


とにかく早く医者に行け。

ちゃんと検査してもらった方がいい。


そんな当たり障りのない言葉しか伝えられなかった私。


その後、気にしてはいたものの、お引越しや何やらで、

仲間との連絡はそれが最後となってしまいました。


そんな後悔の念が爆発したかのように、

私は泣きじゃくってしまいました。


仲間は、親分肌の人で、

口は悪いが、世話になった人の悪口は絶対言わない義理堅い人。


それでも、知り合ったばかりの時には、

私の仕事の手を止めてまで、職場や電話の相手先などとにかく思いついた人のdisりや愚痴を延々と言って来る人だったので、正直、厄介だなぁと思ってしまいました。

ある日いつものように私の耳元で、

あーだこーだ愚痴とdisりを始めたので、


「もうっ!うるさいよ〜

仕事になんねぇーぢゃん!

いーから今は仕事してください!」


と思い切って言ったら、


「あー、ごめんごめん!もう言わないよ」と、


それからは、全く言わない訳じゃなかった

けど、私が困った顔するからか、

ガクンとその回数は減りました。

たまに、思わず言ってしまうと、

「またやっちまったな!ごめんよ〜」

と素直に謝ってくる事もあったりして、

憎めない人でした。


ランチに力を入れていた私に、

「また今日もおしゃれなランチですか〜」

と揶揄って来たので、

「え〜そんな意地悪言わないで一緒にどう?」

と誘ったら、私を追い抜く勢いで、先にお店に突っ走る。

「今日は本当に美味しいランチを食べれて

嬉しかった!

また、連れてってー!」と、頬を赤らめ、

おっきい身体をモジモジさせなが言って来る、

そんなお茶目な一面を持つ人でした。


「実はこう見えて私、ハードロック大好きなんよね」と言うと、

「自分も好き!何聴いてんの?」

と私のイヤホンを片方取り上げて、

一緒にホワイトスネイクの「Is This Love」を

聴いて、みなとみらい線の電車の中で、2人して「カッケー♪」

と悶絶したこともありました。


私が着ている服をいつも「いいねぇ」ニヤリと褒めてくれる。


私が管理人になっているLINEグループに、

「しょーがねーな入ってやるよ」と入り、

「通知がうるせーから抜けたいんだけどぉ〜」

と言いつつ、

「なおちゃんが寂しがるといけねーかんな」

と、なかなか退会しない。

めんどくせーツンデレな人でした。


LINEのタイムラインに記事を上げると、

真っ先にいいねしてくれる。



そんな人でした。



めんどくせーけど、


もっと、話したかった。

もっと、一緒にいたかった。


素直にそう言えばよかったよ。




見上げた空に、まるで仲間がハグしてくるかの様な雲が浮かんでました。



今まで、親きょうだいはじめ、結構たくさんの人の死を受け入れてきたけれど、人の死は、なかなか慣れません。


しばらくの間、思い出しては時折泣いてしまう事でしょう。


それでも、私は私らしく、この命が尽きるまで、懸命に生きていきます。







安らかにえっちゃん。✨✨✨






Amazonでは電子書籍で読めます。