お知らせのこと | あんてなべのブログ

あんてなべのブログ

アンテナのボーカル
日々つらつら



今日アラバキのお誘いがあって、いまそのお話しを聞いて、一度持ち帰って考えてみて、それでも出演と挑戦をしたいっていう返事をしてから書いてます。

多分もう、アラバキの第四弾発表でアンテナの名前が載ると思う。
アラバキに出るのは2012年の時ぶりで、そのときはO.A枠だった。一番大きいステージのみちのくステージで、アンテナにはアラバキのジングルもなくて、無音の中ステージに出て行って、ほとんどが次のTHE BACK HORNさん目当てのお客さんだったと思うけど、ステージからは見に来てくれてた友達の顔もはっきり見えて忘れられない日だった。


それから毎年、アラバキに出たいと思っていたけど叶わなくて、叶わなかったのにはちゃんとわけがあって、でもその意味は当時の俺には全然分かっていないことばかりだった。



「天国なんて全部嘘さ」の曲が出来てからライブに向き合う中身が自分の中で変わってきて、アルバムを発売したあとにあったライブにアラバキの主催イベンターさんがアンテナのライブを見て「2.3年前から何回も見てきたけど明らかに変わってて、それはアンテナが色んなことを感じながら進んできた結果だと思うし、僕はその自分の直感を信じてみたい」という内容でアラバキに誘ってくれた。
変な政治力は1ミリもないし、ちゃんと今のアンテナを見てもらえたから。


とは言っても正直すごく悩んで、というのもアンテナは全国の大型フェスにいくつも出れる用な知名度もまだまだないし、他の大型フェスに出ていてもアラバキロックフェスには出れなかったりするバンドさんがいる中で自分たちが今このタイミングで出演することが本当に正しいことなのか不安だった。


むしろ、別にアラバキに出たからって全国的に名前を広められるということや、普段のイベントやワンマンライブに来るお客さんがめちゃめちゃに増える保証なんかないし。


今回はO.A枠というものではなくてそういう、憧れの先輩バンドさんや、同世代でも圧倒的な規模のバンドさんと同じ枠で出演になるわけで、それはとっても嬉しいことだけど人が来るかも分からない、当然「地元枠だろ」という見方をされるかもしれない。
実際地元で活動してるバンドなんだから地元バンドだけど、「枠」じゃない。
アンテナはアラバキにとってみたら地元バンドだけど、それでも他の出演者の方々と同じ枠で、そこに並ばせてみたいと懸けてくれた方や、地元で応援し続けてくれてるお客さん、ライブハウス、イベンターさん、個人イベンターさんみんなが育ててくれたものだから地元バンドであることは堂々としててよいと思う。



仙台でバンド活動をしていれば、自然とアラバキロックフェスというものに対する憧れはやっぱり他の地方のバンドさんに比べたら強くなると思うし、地元で活動しているからこそ絶対に出たいと思うフェスでもあるけど、それは一回出たから満足、ではなくて言葉を悪くするとアラバキを利用して自分たちの魅力を伝える場所として活用出来ないとだめだと思うし、どうせ出るならこれから毎年毎年出れるようになりたいし、「アンテナが出るなら行きたい」と思ってもらえるぐらいまでもっともっとならないといけない。それはもう別に、フェスに限ったことではなくて普段のイベントもサーキットも、全部がそうだと思う。



最初はバンドとして、その用意してもらえたステージに立って、他のバンドさんに負けないぐらいの、「自分たち」というものを残せるのかどうか不安で、というのも、その「自分たち」というものがアンテナは(俺は)もともとすごく薄くて、それこそ「天国なんて全部嘘さ」が出来た頃や、むーが抜けて感じたことを含めて2016年からようやく「自分たち」というものの大切さに気づいたのでアラバキに出演してもとても太刀打ち出来ないんじゃないかと感じてた。




でもそうじゃなくて、もっと大切なことがちゃんと根底にはいつもあって、繰り返しになるけど2012年から知ってくれてる方や、結成当初から知ってくれてる方、最近知ってくれた方、ライブハウスのスタッフもそうだし、一緒にがんばろうって言ってくれたバンドさんもそうだし、何よりもモヤモヤした時期を一緒に経験してもそれでもアンテナを動かし続けてくれてるメンバーもそうで、本当に色んな人がたくさんのことを与えてくれたから今のアンテナがあるし、その「今のアンテナ」に少しでも懸けてみたいと思ってくれたということは余すことなく、今までの全部、みんながちゃんと作ってくれたアンテナがあると思うから、賭けてみたいっていう気持ちへの向き合い方も、しっかり受け止めるべきだと思う。だから今現在、2017年のアンテナの全てをアラバキロックフェスというイベントでまずはちゃんと、「誘ってもらえるぐらいまでになれました」っていう感謝もそうだし、「これからもっと大きくしていきましょう」っていう決意もそうだし、そういうものとしてぶつかってみたいなと思う。


最初にも言った通り、知名度も弱いし、人が集まるかも分からない。でもそれでも俺は今の自分として目の前のものにちゃんと向き合ってみたいと思う。



2012年に初めて出たときとは絶対的に感じてるものも違うし、それはこれからも変わってくることだけど、初めてアラバキに一般枠として出ることに臆しないでいつも通りのアンテナを届けられるようにします。



まずはあさってから始まる仙台ワンマン、このブログ書いてるときはまだ3/3のチケットは数枚残ってるから、両日ソールドアウトしてるか分かんないけど良い二日間にしたいと思います。


2017年もたくさん良い年にしていきましょう、アンテナはアンテナ。もっと共鳴させられますように。


そして改めてアラバキよろしくお願いします。
嬉しいことは不安であるし、不安なことは嬉しいこと。本当は純粋に嬉しい気持ちばっかりなんだけどね。嬉しいこと不安なこと、もっともっと増やしていけるようにがんばるし、どんな結果であっても見届けてほしいと思います。いつも通りだけどがんばります。良い日になりますように。