その男性は複数の女性から好意を

よせられていた。俗な言い方をすれば

モテていたのだ。

その男は1人の女性を選び愛を覚える。

そして「これが人を愛することか」と

脳内で記憶された。

その後、性を覚えた。

そして「これが性か。筆舌に尽くし難い快楽だ」

と脳内で記憶された。


男は愛を感じる機会より性を感じる機会を

欲するようになった。そして最初に愛した

女性には別れを告げられた。理由は分からない。


その後、男は愛より先に性を女性に対し求める

ようになった。結果、愛が分からなくなる。

そして気付く。愛の無い性は、こんなにも

虚しくつまらないものだったのかと。

男は後悔した

もう愛し方が分からないのだ。相手に

愛されても男は相手を愛せなくなっていた。


月日は経ち愛された女性と結婚した。

しばらくは、つまらない性という快楽に

溺れる日々を過ごしていた。その時の

男の心を言葉で表現するので有れば

非常に冷めていた。そして相手に対して

愛していないのに性を続けている事に

罪悪感すら感じていた。


、、、ある日こどもを授かり

男は出産に立ち会った。

こどもが産まれた。

その瞬間に男は愛を思い出した。

自然と産まれたこどもに感謝すると

ともに涙を流した。色々な意味がある

涙だ。

そしてその男は愛と共に情も芽生える。

きっとこれから男の人生は豊かになるだろう。