「2017」を考える〜受験直前の最終確認(算数)〜 | 東京大学法学部卒が教える! 親子の力で受験を乗り切るブログ

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東大法学部を現役で卒業した目線から、
「世間」の理想を通過点と捉え、
真の親子関係を築くための方法について書いています。


こんにちは、高谷です。

新年あけましておめでとうございます。
メルマガの方では配信しましたが、
ブログではすっかりご挨拶が遅くなってしまいました…。


年も明け、いよいよ受験です。
まずは中学受験。
今週末には大阪兵庫などの統一入試日ですね。

落ち着かない時期ではあると思いますが、

直前に確認したところがそのまま試験に出た!

なんてことも十分にあり得ます。


今回からしばらくは、入試問題の定番とも言える
西暦「2017」にちなんだ問題予想と、その解説を行いたいと思います。


よくあるのは、「算数」と「社会」の問題ですね。
まずは算数から。


それでは、いきましょう!


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「2017」という数をどういう風に入試に絡めるのか、
という具体的な話からまずは始めたいと思います。

たとえば、毎年恒例でこんな問題が出題されます。


<問1>
1から2017までの整数をすべてかけた数
1×2×3×……×2015×2016×2017
を計算すると、末部に0がいくつ並ぶか。




よくある「数字」の問題です。
解答・解説を以下に記します。
↓↓




はじめに、数の性質について知っておきましょう。

かけ算をした際、うしろに0がつくということは、

・(10の倍数)はいくつあるか
・(5の倍数)×(2の倍数)の組はいくつあるか


という問題と同じです。


3×10=30
7×20=140
11×80=880

というように、どんな数のかけ算であれ、
10の倍数をかけるとその時点で
無条件に末部に0が1つつきます。


同様に、
13×100=1300
17×1000=17000

など、
100をかけると末部に0が2つつき
1000をかけると末部に0が3つつきます。



同じく、(5の倍数)×(2の倍数)について、
たとえば、1〜5までの数をかけ算すると、

1×2×3×4×5=120

と、0が末部にひとつつくことになります。

これは、2×5が含まれていることで、
10をひとつかけ算したのと同じ意味になるからです。


これはすなわち、

「5」がひとつ入っている
⇒かけ算すると末部の「0」ひとつ分になる


ということです。

また、
25=5×5
125=5×5×5
625=5×5×5×5

という風に、ひとつの数字の中に5が2つ以上含まれている場合もあります。

これは、

25×4=100
125×8=1000
625×16=10000

「25」をかけ算する⇒末部の「0」ふたつ分
「125」をかけ算する⇒末部の「0」みっつ分
「625」をかけ算する⇒末部の「0」よっつ分

ということです。


ここで、最初に確認した10の倍数は、5の倍数でもあります。
「10」の中にも「5」がひとつ入っているのです。

なので、10の倍数、5の倍数をあわせまして、上記の問題は、

2017までに「5」がいくつ入っているかを答えなさい。

という問題だと考えてみましょう。

図で表すと、以下のとおりになります。





よって、1〜2017の間に、
5の倍数(①の円の中身)は
2017÷5=403あまり2⇒403個

25の倍数(②の円の中身)は
2017÷25=80あまり17⇒80個


125の倍数(③の円の中身)は
2017÷125=16あまり17⇒16個

625の倍数(④の円の中身)は
2017÷625=3あまり142⇒3個


あります。


すなわち、
625の倍数の数(赤色の部分):
(④の円)=3個
かけ算すると0が4つ増える

125の倍数だが625の倍数ではない(青色の部分):
(③の円)-(④の円)=16-3=13個
かけ算すると0が3つ増える

25の倍数だが125や625の倍数ではない(緑色の部分):
(②の円)-(③の円)=80-16=64個
かけ算すると0が2つ増える

5の倍数だが25や125や625の倍数ではない(黄色の部分):
(①の円)-(②の円)=403-80=323個
かけ算すると0が1つ増える


だから、これらすべてをかけ算することで増える0の個数は、

3×4+13×3+64×2+323×1
=502個

となります。


<答え>
502個



ポイントは、倍数の性質を押さえられているかどうかです。
5の倍数に限らず、数の性質をまとめておきましょう。

2の倍数:下一桁が2で割れる(偶数)
3の倍数:各桁の和が3で割れる
4の倍数:下二桁が4で割れる、もしくは「00」
5の倍数:下一桁が0か5
6の倍数:各桁の和が3の倍数、かつ偶数
8の倍数:下三桁が8で割れる、もしくは「000」
9の倍数:各桁の和が9で割れる
10の倍数:下一桁が0



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「2017」は、「素数」でもあります。
また、平成29年の「29」も素数。

素数とは、1とその数でしか割れない数です。
約数を持っていない数、という言い方も出来ます。

ここから、今年は約数に関する問題が出題されることも予想されます。

「素因数分解」など、まだあやふやな受験生は、
必ず確認しておきましょう。


わからないところ、苦手なところは
気軽にご質問ください!



次回はもう1問、出そうな算数の問題を解説しまして、
社会に移りたいと思います。


それでは、
今回もお読みくださりありがとうございました。

講師プロフィール

高谷弘康(たかやひろやす)

小学生〜高校生までを対象とした集団塾・個別指導・家庭教師などで
100人以上の生徒や保護者と向き合う。
現在は受験という要素をテーマに、
保護者とその子どもとの向き合い関係の指導に取り組んでいる。

学生時代から予備校に通わず、自らの試行錯誤をもとに独学で東大を受験。
結果、現役で東京大学文科一類に合格。東京大学法学部を卒業。
新卒でマスコミ企業に就職し、
各種番組や知育本教材編集ディレクターなどの経験を経て起業。

センター試験857点/900点(5教科7科目)
東京大学合格点数393.733点/550点(文科一類)


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