みなさまこんにちは^ ^
たかつきホームホームアドバイザーの田原です。
前回は家の耐久性能を保持するために木材の水分制御が大切だという引用をさせていただきましたが、
どういうシチュエーションで家に水が染み込んで、濡れてしまうのかについて解説していきたいと思います。
建物への水の侵入は、主に雨漏りと結露によって起こります。
雨漏りは最も家を濡らしてしまう原因ですが、
これを防ぐためには屋根や外壁のの雨仕舞いをしっかりとすることと、適切な維持管理をして劣化による機能不全を防ぐこと。
バルコニーや素材の接合部などの防水処理をきちっとしておくことが重要になります。
防水機能については、適切な維持管理をする事がとにかく重要ですが、
雨仕舞いのような、施工の方法によって品質に差が出る部分などは、それ自体が機能になるため要注意です。
以下の図は、上の写真のような外壁の水切り板金の断面図ですが、この部分の工事が適切でないと、雨水が宅内に侵入するリスクが増大します。
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こうした箇所が家にはたくさんあるのですが、こうした雨仕舞いが必要な部分の工事は特に適切に行なわないと、いつでも雨漏りのリスクがある状態にあるといえます。
防水機能の維持管理と、雨仕舞いの適切な工事を両立させる事が雨漏りを防ぐためには大切ですね。
次に結露については、例えば収納の影に出来るカビとか、水とりゾウさんとかに溜まるあれだけではなくて、
最近は壁の中に発生する壁内結露(夏型結露)などの問題も指摘されているなど、とっても重要なのでぜひ知っておいていただきたいです。
結露とは、空気中の水蒸気が凝縮して水に変化する現象であり、空気の温度が低くなるほど発生しやすくなります。
ですから、冬場にはヒトや料理から発生する水蒸気が冷気によって結露しますし、
夏場には外気などに含まれた水蒸気が、エアコンによって室内で結露したりします。
また、水蒸気は濃度が高いところから低いところへ移動する特性がある故、内外の壁から、その内側へ移動ができる素材で仕上げられていると、水蒸気を含んだ空気が壁内に侵入し、周辺の温度変化によって結露として現れ、柱などの木材を腐らせたり、断熱材を機能低下させたりして家の耐久性能を低下させてしまうのです。
…とまあ、難しいことは抜きにしたとしても、防水と雨仕舞いをちゃんとして、結露を防ぐ家づくりをしよう!!と思っていただいていたら大丈夫かとは思います!!
来週はこのあたりについて、注意すべき点などをまとめておきたいと思います。
参考にした本はこちらです↓↓↓
それでは、また来週お目にかかります。
みなさまの暮らしが、いつも安全で快適なものでありますように