「少年に戻った一日」

 

ついに念願叶う時が訪れました!

 

ずっと憧れだった対馬の紫色のオオアオカミキリがついに目の前に現れたのです!

 

オニグルミの衰弱木を探して回りますが、衰弱木を見つけてもオオアオカミキリはおらず、「今年もダメかもしれない・・・」と諦め、車に帰ろうとした時でした。

 

往路では気づきませんでしたが、オニグルミの大木があることに気づました。樹上を見上げると、大枝が枯れていて、やや下方から生きた葉をつけた枝が出ています。

 

「これも衰弱木だと思うんだけどなぁ・・・」

 

ふと、視線を樹上から、ふと目の前の幹に目をやると、なーーんと、オオアオカミキリが交尾しているではありませんか!

 

 

 

 

「おったわ・・・」思わず、声が出ました・・・(^^;)

 

なんて美しいのでしょう・・・実に素晴らしい虫です。

 

このペアを採集すると、警戒フェロモンを出したためか、付近にいたもう1ペアはあっという間に飛び去ってしまいました。

 

追加個体が欲しくて、待っているともう1ペアが樹上から降りてきましたが、警戒フェロモンが漂っているせい?でしょうか??

先ほど採集した高さまでは降りてこず、地上高3mほどの幹で止まりました。網で採ろうとしましたが、♀には逃げられ、1♂のみ採れました。

 

この日の採集は3匹(2♂1♀

心臓のバクバクが止まりません。それは、遠い昔の少年の日、大きなノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、あるいはヒラタクワガタを見つけ、心臓をドキドキバクバクさせながら、捕まえ、「この武勇伝をいかに友達に話そうか?」と誇らしげに思った時の感覚そのものでした(笑)

 

オオアオカミキリを初めて見た、交尾のシーン。私は一生忘れないと思います。(^_^*)