15:30、雑木林で存分に甲虫採集を楽しむと、来月、蛹や成虫の採集の様子をビデオに収めたいオオムラサキ幼虫の様子を見に行きました。

 

場所は川沿いの林道です。この辺りは、ちょうど、エノキやエゾエノキの小さな木が多く、幼虫を見つけやすい。しかも、越冬して脱皮した幼虫は、先端の1、2枚の葉だけを残して、あとは葉柄ごと食い尽くすか、噛み切り落とす独特の食痕を残すので、実に見つけやすい。

 

しかし、探せど、探せど、幼虫はおろか、食痕すら見つかりません。

 

「え?今年は極度の不作???」

時計は17:00を過ぎました。帰ろうとしたところ、幼虫が見つからない理由がやっと分かりました。

 

やっと見つけた幼虫は、なーーんと!!まだ脱皮していない褐色の4齢幼虫だったのです!!

道理で5齢や6齢幼虫の食痕すら見つからないわけです。

1人でしたが、思わず、「ええー!?葉がこんなに硬化しかかった状態で、まだ4齢―ッ????」と思わず大きな声を出してしまいました。普通なら脱皮して5齢幼虫か、6齢幼虫の時期です。なので、この幼虫はかなりのお寝坊さんですね・・・(^^;)

 

この状態(4齢幼虫)が、この一帯の平均的な成長速度なのかしら??

 

だとしたら、今年の成虫発生はかなり遅いぞ・・・。あるいは、春の長期低温の影響を受けて、今年は個体数も少なく、発育速度が遅い不健全な幼虫がかろうじて見つかった、ということなのでしょうか?関西でも、春に幼虫でいるチョウ、例えばベニモンカラスシジミなどの個体数はかなり少なかった、聞いています。

 

いったい、どれが真実なのだろう???


他の場所のオオムラサキも見てみたい。6月に入ったら別の場所のオオムラサキも探索して見よう。

帰りの中央道で、そのようなことを考えながら帰宅しました・・・(^^;)