7月の対馬遠征では、ツシマヒラタクワガタを3オス2メス採集できた。

 

このうち1メスは弱ってしまい、繁殖には使えなかった。残る野外の1メスは、あまり卵を持っていない可能性があるため、某オークションで、新たに未使用・未後食のツシマヒラタ2メスを購入し、野外3オス、野外1メス、購入2メスの3ペアでペアリングさせ、3メスに産卵させることにした。

 

購入したメスのうち1匹はすぐに後食を開始した。従って、2オスと2メス(野外採集1メスと購入1メス)については、「産卵一番」を用い、8月上旬に産卵セットを組んだ。

 

購入した残りの1メスは、後食に時間がかかり、8月末にやっと後食し始めた。

従って、最後の1オス1メスのペアリングは8/25から6日間、交尾後のメスを産卵セットに投入したのは8/31であった。

 

材割りは3セットとも、10/7に行ったが、8月上旬に2メスを投入したセットに関しては、メス投入から2ヶ月。本来ならセットを組んで1ヶ月ぐらいで材割りしたかったが、忙しくてできず、「ちょっと遅いな」という不安がよぎった。残りの1メスについては、セットに投入してから1ヶ月と1週間である。

 

 

 

結果は、3メスのケースのいずれも、幼虫を確認・回収できたが、8月上旬にセットした2メスのケースからは、案の定、それぞれ1幼虫、3幼虫しか回収できなかった。

 

残りの1メス、8月末にメスをセット投入したケースからは10幼虫、7卵を回収できた。

しかし、このケースではメスはケースの一番底にいて、口に幼虫をくわえて、まさに幼虫を喰っている最中だった・・・(T_T)

 

これを見ると、8月上旬メス投入の2ケースから幼虫が少ししか回収できなかった原因は、(1)メスが多数の幼虫を喰ってしまった、あるいは、(2)もともと持っている卵数が少なかった、(3)健全なメスでなかった、などが考えられる。

 

しかし、今後、ツシマヒラタの材割りの時期は、メスの子食いを防止するため、セットを組んでメス投入から1ヶ月後くらいをメドに行わないとならない、と学習した。

 

回収した幼虫は、菌糸瓶を購入し、届くまでの間は、プリンカップに産卵に使用したマットを入れてその中で保管した。

 

 

菌糸瓶が到着したら、菌糸瓶に移した。使用した菌糸瓶は、月夜野キノコ園のEPシリーズとした。

卵で回収した7卵は、2週間後、6卵が無事、孵化した。近々、これらの幼虫のために、新たに菌糸瓶を購入する予定である。

 

大きな成虫に育てることができるか、これから楽しみです!(^^*)